暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
明日へ
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その光景を見たエルザは、己も静かに涙を流す。

-なのに・・・-

自分は己の命を投げ出してでも、皆の未来を守りたかった。
そのはずなのに・・・足元に広がる未来は、エルザの望む未来ではない。

―これが、皆の未来・・・-



涙を流すレビィ達、チーム『シャドウ・ギア』。


評議院の制服のまま右手で顔を覆うクロノ。


肩を大きく震わせ、しゃくりあげるメープル。




―残された者達の未来・・・-




グレイに抱きしめられながら涙を流すルーシィ。


堪えきれず涙を溢れさせるサルディア。


服の袖で涙を拭うスバル。


声を上げず、静かに涙を流すヒルダ。


墓を見上げ、頬に涙を伝わらせるライアー。


空を仰いで涙を堪えようとするが、とめどなく涙を流すクロス。




―頼む・・・もう泣かないでくれ・・・-




空を見上げて号泣するハッピー。


両手で顔を覆い、泣き叫ぶルー。


泣くミラに寄り添いながら、悔しそうに顔を歪め泣くアルカ。





―私はこんな未来が見たかったのではない・・・-




他のギルドメンバーも、涙を流す。


泣き叫ぶ者。


俯く者。


静かに涙を流す者。


仲の良いメンバーと固まって涙を流す者。





―私はただ・・・皆の笑顔の為に・・・-




座り込み、泣き顔を見せたくないかのように俯いて肩を震わせるティア。


そんなティアを抱きしめ、必死にエルザの死を否定しながら涙を流すナツ。






―やめてくれ・・・私は・・・こんなの・・・-









「!」

金色の咆哮を鏤めたかのように煌めく星空が、エルザの視界いっぱいに映る。

「ここは・・・!?」

先ほどまでの光景は一瞬にして消え失せ、続いて現れたのは綺麗な星空。
あまりの事に呆然としていると、バシャバシャと水の音が聞こえてきた。
音のする方に目を向けると―――――――

「エルザーーーーーーーー!!!!」

こっちに向かって駆けてくる、ルーシィ達がいた。

「よかったぁ!!!無事だった!!!!」
「よかった・・・よかったよぉ〜!!!!」

嬉しそうな笑顔を浮かべ、涙を流すルーシィとルー。

「どんだけ心配したと思ってんだよ!!」
「まぁいいさ。生きてんならそれでよ!!」

グレイとアルカが叫び、ジュビアが嬉しそうに笑う。

「姉さーーーーん!!!!」

涙を流し、でも笑顔を浮かべながら駆けてくるショウ。

「ど・・・どうなってるんだ?」

先ほど見
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ