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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第41話 ティアナの迷い
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…もしかしたら自分はあの部隊に必要ないんじゃないかとか」
「なるほど………だからあれだけ訓練して………」
「まあ合っているかは分からないけどな。こればっかりは聞かないと分からん」

そう言って苦笑いするティーダ。

「そう………ですね。ちょっと今から聞いてみることにします」
「今から!?」
「様子を見てって言われましたけど、やっぱり見てるだけってのは性に合わないんで」
「全く直球だな………まあヴァイスらしいか、悪いが妹の事頼むな」
「はい、任せて下さい。今日はありがとうございました!また連絡します!!」

慌てて荷物をまとめたヴァイスはお勘定をおいてさっさと行ってしまった。

「全く、相変わらず慌ただしい奴だな………残した金も足りないし………まあティアナの面倒を見てくれているし今回はおごってやるよ」

そう言いながらヴァイスの背を見るティーダだった………











「はあはあ………」

激しく息をし、その場に座り込むティアナ。
静かで誰もいない訓練場の一角にティアナはいた。

「ま、まだまだ………!!」

しかし立ち上がったティアナはフラフラながら立ち上がりクロスミラージュを構える。

「ストップだ」
「………何のようですかヴァイスさん」

邪魔するなと言わんばかりに睨み付けるがヴァイスは動じなかった。

「まあそう睨みなさんなって。………ほれ!!」
「えっ?ヘルメット?」
「少し気分転換がてらにひとっ走りしないか?少し話したいこともあるんでな」
「………そんな時間はありません、私は強くならなくちゃいけないので………って何で腕を掴んでいるんです?」
「問答無用」
「えっ、ちょ、ちょっと!!」

ニヤリと笑ったヴァイスにお姫様抱っこで持ち上げられ運ばれるティアナ。

「は、離してください!!」
「嫌だね、無理矢理でも付き合ってもらうぞ!!」
「へ、変態!!」
「エローシュがどうした?」
「違うわよ!今回の変態はイコールエローシュってわけじゃなく、変なところ触ってるヴァイスさんの事で………ってとにかく下ろして下さい!!」
「バイクまでは降ろさねえから覚悟しとけよ!!」
「ええっ〜!!」

ヴァイスの言う通り、いくら叫ぼうが暴れようが決して離さなかったのだった………
















「………」
「そんなに睨むなよ、気持ちよかったろ?」

2人並んでベンチに座り、ヴァイスはそう言ってサンドイッチと缶コーヒーの入った袋を渡した。

「私欲しいなんて………」

そう言った瞬間可愛く鳴るティアナのお腹。

「やっぱりな。昼飯食ってないだろ?」
「………いただきます」


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