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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第41話 ティアナの迷い
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どうしても許せなくて………」
「無茶苦茶な特訓をしていたよなヴァイスは………」
昔を懐かしむ様に語るティーダ。
「だけどティーダさんが俺に的確なアドバイスをしてくれたからこそ俺の長所を伸ばす事が出来たし姐さんの役にも立てた。それになによりラグナとの仲を戻す切っ掛けを作ってくれた………」
「俺もティアナがいたからな。お前の気持ちも分かるが逃げた所で何も変わらないのは分かったから。それにあの時はシグナムさんもお前を説得してくれたんだろ?」
「はい………。結局あの時のトラウマで銃は持てなくなったけど、それでも今ラグナと笑って会えるのは2人のお蔭です。あの時、2人会えなければ今の俺は無かったと言っても良いほどですね」
「そして今はシグナムさんを恋い焦がれながら傍で支えていると………」
「ちょ!?俺は別にそんな気は………!!」
「冗談だよ、冗談。だからそんなムキになるなって………」
「ムキになんて………」
と言いつつ、自分が立ち上がっていた事に気が付いたヴァイスは一度咳払いした後、静かに座った。
「………で、昔の俺を見ているみたいでとても見ていられなかったんですけど俺の意見なんて聞こうともしないだろうし、かなり頑固でどうすればと」
「確かにティアナは頑固だからな………昔はもっと素直な子だったのに………例え俺の言葉でも素直に聞かないかもな」
「そして前回のホテルアグスタの事件で、ティアナは相棒のスバルに庇ってもらい怪我を負わせてしまったみたいなんです。それものしかかってさらに自主訓練に熱が入っているみたいで………前回の訓練だってかなりふらふらでした。………正直見ていられないです、俺はどうすれば良いんでしょう?昔話でもしてティナアに控えるようにしつこく説得すればいいんでしょうか?」
「う〜ん………」
そんなヴァイスの言葉に腕を組みながら唸るティーダ。
「………暫くは様子を見ていてくれないか?」
「………ほおっておくんですか?」
「なあヴァイス、ティアナの実力を見てどう思う?」
「どうって………魔力量は低いけどそれを支える戦術と指揮能力が魔力量のハンデを無くしていると思います。同じ魔力量が少ない俺との大きな違いですね」
「お前には狙撃の腕があっただろう?」
「………ちゃんとした腕があったら妹に当てることなんて無かったですよ」
拳を握りしめて悔しそうに呟くヴァイス。
「………すまん、話を戻そう。ティアナは戦術、指揮能力に関しては誰にも負けない自信があると思う。だからこそ前の事件はティアナにとって大きなショックの出来事だったんじゃないか?」
「ショック?」
「本人に聞いてみないとこればっかりは分からないが、もしかしたら自分の自信のある分野で失敗したのか、はたまた自分のちからのなさを実感したのか……
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