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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第41話 ティアナの迷い
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識して空腹を我慢できなかったティアナは顔を赤くしながらヴァイスの渡したサンドイッチに口を付ける。
そんなティアナの様子を見てヴァイスも満足した顔で自分のコーヒーを飲み始めた。
「で、私に何の用なんです?海の見える見晴らしの良い高台まで連れてきて………」
潮風に髪をなびかせながら不満そうに聞くティアナ。
バリアジャケットを解いた姿は訓練で着用している全身タイツの様な姿で、その姿で連れ去られてきた事にも不満を抱いていた。
因みに、流石にその辺りは配慮してかちゃんとヴァイスのジャケットを着させている。
「ここ穴場なんだよ。バイクで飛ばしてたら偶然着いてさ。時々心の整理が付かない時や、1人で考え事したい時なんかはよくここに来る」
「ヴァイスさんにも悩む事あるんですね」
「ああ、俺の人生悩みっぱなしだ。魔力量が低くてどうすれば良いか悩んでいたり、人質になった妹を誤って撃ってしまい失明させて訳が分からなくなったりと失敗ばかりだ」
「………ごめんなさい」
「謝る必要はないさ。全て事実で、俺の不甲斐なさが招いた結果だ」
笑いながら答えるヴァイスだが、その笑顔に少し影があるようにティアナは感じた。
「さて、俺の話はいい?ティアナ、今のお前はどうだ?」
「………何がですか?」
「あんな過剰過ぎる訓練。………何か心の変化があったからだよな?」
「そんなんじゃ無いです。私はスターズの中で一番弱いから足を引っ張らないようにみんなより努力しなきゃいけないと思っただけです」
「そうか?だが、一昨日の訓練はティアナがみんなの足を引っ張ってたんじゃないか」
「それは………」
「それに訓練の内容も耐久力の高いスフィア相手の戦闘だったよな?もしかしてスバルを怪我させた時の戦闘状況を想定しているのか分からないけど、全く自分の身になっているとは到底思えなかったぞ?」
「………そんな事ないわ」
言葉を濁らせながら答えるティアナ。
「お前はなのは隊長に何を頼まれたんだ?」
「………隊の指揮」
「なのにお前は指揮どころか自分の事ばかりじゃないか。訓練から足を引っ張って、なおかつ指揮もおろそか………そんな訓練本末転倒じゃないのか?」
「だけど!!なのはさんのメニューだけじゃいつまで経っても個人的な差が広がるばかりよ!!指揮もヴィータさんやなのはさんにも敵わない。だったら個人の力量もプラスとして見てもらうしかないじゃない!!」
(………ああ、こりゃあまんま昔の俺だ)
そんな荒々しいティアナを見てヴァイスはそう思った。
「ティアナ」
「何よ」
パン!!!
「えっ………?」
はたかれた頬を抑えながら驚いた顔でヴァイスを見るティアナ。
「お前はバカだよ。お前が無理をすれば無理をするだけ周りがフォロ
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