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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第41話 ティアナの迷い
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「…………」

機動六課の隊舎の前、バルトは気まずそうに1人立っていた。

「………予想以上に早く帰ってきちまったな………」

あれだけカッコつけて出て行ったのにまさか本当に3日ほどで戻ってしまったバルト。

『取り敢えず今は動くほどの情報がない。私の方でも引き続き調査はするからバルト君は引き続き六課で働いててくれ』
『いや、だが俺にも手伝える事が………』
『ハッキリ言って邪魔だね。だったらヴィヴィオ君のそばに居て守ってもらった方が良い』

………とバッサリ切られたバルト。
その日はイーグレイ家に泊まり、本日六課に帰ってきたのだった。

「さてどうするか………」
「何突っ立ってるんや?」

いきなり後ろから声を掛けられ振り向くとそこには六課の制服を着たはやてがいた。

「はやて!?何でここに!?」
「本局へ定期報告しに行ったんや。………それよりバルトさんこそ1人突っ立って何しとるんや?」
「いや、俺は………」
「まさか自分がバルトマン・ゲーハルトと同じって言うことを気にしとるんか?」
「いや………まあ…そうか………」

否定しようとしたが、考えてみるとそっちの方が格好がつくと思ったバルトはそうすることにした。

「別に気にせんでええで。カリムからバルトマンの事は聞いたし、私やフェイトちゃん、なのはちゃんの中ではそんなに悪い印象じゃなくなってるから」
「カリムが来てたのか!?………奴はまだバルトマンを?」
「待っとるよ。せやから私達は決めたんよ、バルトマンをカリムの所に連れて行くって」

そんなはやての言葉にバルトは口を開けて驚いていた。
そして、我に返ると………

「クク、ハハハハハ!!!」

大きな声で笑い始めた。

「何やいきなり………」
「いやな、バルトマンの野郎もこれじゃ諦めざるおえんだろうと思ってな………」

腹を抑え、笑うのを堪えながら答えるバルト。

「まあそれよりもバルトさん休み扱いにしといたから休んだ分仕事してな」
「ん?ちょっと待てはやて、有給はどうした?」
「いくら何でもいきなり、しかも大した理由も無しに取れるわけ無いやんか」
「そこは………ほら………はやての腕の見せ所だろ………」
「無理言うなや。………ってこんな感じで私と話している場合やないやろ?さっさとなのはちゃんとヴィヴィオちゃんに会いに行け!!」

バシン!!と大きな音を立てるバルトの背中。
はやては言葉の最後に背中に平手をしたのだ。

「報告は後でええから………さあ、行った行った!!」
「この野郎………」

痛む背中をさすりながら俺は隊舎の中へ入って行った………

















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