スーパーロボット大戦OG外伝
0481話
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のか、エクサランス・ストライカーもまたその巨大なハサミであるクラッシャーアームを構えて待ち受けている。
「ちぃっ!」
何故こんな事態になったのか、その理由は1つしか考えられない。俺の存在だ。正確に言えば、昨日の俺とムラタのやり取り。恐らくあの戦闘とも言えない戦闘で、ただでさえ高いムラタの闘争心に火をつけ、それ故に本来であれば一旦後退したDC残党部隊と歩調を合わせるべき所で、暴走した闘争心がより激しい戦闘を望んだのだろう。
「……しょうがない、か」
まだラウル達の前には出たくなかったのだが、かと言ってこのままだとラウルがムラタに殺される危険性が高い。機体性能はともかく、パイロットとしての腕ではラウルはまだまだ未熟であり、ムラタの足下にも及ばないのだ。おまけに原作知識によると、確か現在のラウルはエルザムを始めとするクロガネのメンバーに時流エンジンの事を隠しており、それを後ろめたく思っていた筈だ。そんな状態で戦意が猛っているムラタと戦ったらどうなるのか……それは自明の理だろう。こんな戦いでラウルが死んだとなると後悔してもしきれないし、何よりもフィオナに会わせる顔がない。
テスラ・ドライブを起動させ、ミロンガが空中へと浮かび上がる。同時に無明が地を蹴り、その一撃にカウンターを合わせようとエクサランス・ストライカーがクラッシャーアームを構え……
「させんっ!」
運動性や機動性特化といったミロンガの特性を活かし、素早く戦場へと乱入。今にもお互いの距離がゼロになろうとしていたエクサランス・ストライカーと無明の間へとストレイト・マシンガンを撃ち放つ。
その行為に思わず動きを止めた2機。その間へと着地するようにミロンガを降り立たせる。本来であればムラタ達の助っ人でもある俺はラウルのエクサランス・ストライカーへと向き直るべきなのだろう。だがミロンガが向かい合っているのはシシオウブレードを構えた無明だった。
「……何のつもりだ?」
向き直っている俺へと送られて来るムラタからの通信。
背後でエクサランス・ストライカーが戸惑ったように動きを止めているのを確認してから口を開く。
「お前こそ何のつもりだ? 最初に説明されていた作戦と随分と違うが? 見ろ、お前が作戦を無視した為にあっちはもうボロボロだぞ」
モニタに表示されているのは、ラーズアングリフ・レイブンとランドグリーズ・レイブンの2機に遠距離から狙撃され、爆散しているリオンの姿だ。ムラタと共に出撃はしたものの、作戦行動と違う行動を取るムラタに一瞬戸惑い、その隙をユウキとカーラに突かれたのだ。
「知るか。己の未熟さを俺のせいにされても困る」
「……違うな。お前がきちんと作戦通りに動いていれば出なかった被害だ」
「貴様……」
言い切る俺に
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