スーパーロボット大戦OG外伝
0481話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
所か。
このままで行けば今回の戦いはクロガネ側の圧勝で終わっていただろう。……そう、奴がいなければ。
「来たか」
三度同じ言葉を呟く。
ミロンガのレーダーに表示されたのはクロガネが待機している直ぐ側にある崖の上。そこに今まで息を潜めて動力炉を停止させていた無明とリオンタイプVの反応が現れたのだ。
クロガネとしてもその機体反応に気が付いたのだろう、機体に設置されている機銃や砲座が迎撃態勢に入る。そして……
「聞こえるか、ゼンガー・ゾンボルト!」
無明から、周囲へオープンチャンネルでムラタの声が響き渡る。
そして指名されたゼンガーの乗るダイゼンガーが崖の上に立つその姿を捉える。
「戦場でこうして貴様と出会うのは初めてだな」
「その機体の持つ刀は……まさか!?」
「リシュウ・トウゴウから聞いているだろう? 俺と、そしてこの無明については。ゼンガー……艦を斬る為の刃を持つのは貴様だけではないと教えてやる!」
その雄叫びと共に、地を蹴る無明。そのまま咄嗟に艦首を回頭させようとしたクロガネへと迫り……シシオウブレードが抜き放たれ、エネルギーフィールドを突き破って装甲表面を斬り裂いていく。
そしてクロガネの装甲を斬り裂いたまま反対側の崖へと着地し、トドメとばかりに再びクロガネに斬りかかった所で……
「来たか」
四度目の呟き。
そう、ミロンガのモニタにはクロガネから出撃したエクサランス・ストライカーが映し出されていた。
無明のすぐ近くに着地するや否や、ストライカーフレーム最大の特徴でもあるその巨大なハサミ型の武器であるクラッシャーアームを突き出すが、反射的にか、あるいは意図してか。ムラタは機体を一瞬だけ後退させてハサミの直撃を免れる。
それでもあくまでも直撃を免れただけであり、無明の装甲表面を削っていくストライカーのクラッシャーアーム。そのままアルトアイゼンのヒートホーンを思わせる角で突き上げようとし、これもまたギリギリの所で回避された。
装甲表面を削られた無明は、一旦体勢の建て直しを図ったのだろう。テスラ・ドライブを使って空に浮き、大きく後方へと下がる。
それを追おうとしたエクサランス・ストライカーだったが、さすがに機動性能ではテスラ・ドライブ搭載機に敵わず距離を空けられるのだった。
「後はこのまま……何!?」
本来の流れであれば、一旦距離を取ったムラタは他のDC残党部隊と協力してクロガネに攻撃をする予定だった筈だ。少なくても俺がDC残党部隊のリーダー格から聞いた作戦ではそうなっていた筈だ。だが今俺の目の前で起きているのは、再びシシオウブレードを構えてエクサランス・ストライカーへと斬りかかろうとしている無明の姿だった。
そしてそれを迎え撃とうというつもりな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ