第135話
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くてはならないのですか!?
黄泉川先生も笑ってないで何とかしてくださいですよーっ!!」
おろおろするミニ教師に、ジャージ女は腹を抱えて笑っていた。
ここまで一方通行達を連れてきた芳川桔梗も、まさかこんな同行者がついてくるとは思っていなかったのだろう。
彼女も笑顔を浮かべているが、それはどちらかというと研究者魂に火が点き始めた少々危うい感じの表情だ。
笑い続ける愛穂は一方通行へと視線を移す。
「って訳で、これからはこの黄泉川先生が君達のお世話をするじゃんか。
ま、部屋は余ってるしこっちは居候ができても問題なしじゃんよ。」
「あくまで暫定的だがな。」
一方通行のつまらなさそうな声に対しても、『ごっ、誤解は解けたのですかー?』とか何とか言っている小萌先生の頭をぺしぺし叩きながら、愛穂は笑っている。
「っつか、オマエはそれで良いのかよ?」
一方通行は極めて普通の口調で言った。
「俺の取り巻く環境がどンなモンかは分かってンだよな。
深夜に火炎瓶を放り込まれる程度だと思ってンなら考え甘ェぞ。
俺を匿うってなァ、学園都市の醜いクソ暗部を丸ごと相手にするよォなモンなンだからな。」
「だからこそじゃんよ。」
愛穂も、これに当たり前のように対応する。
「私の職業を忘れたか。
警備員としちゃそっちの方がやりやすいじゃんか。
つっても、警備員の自宅へ馬鹿正直に襲撃を仕掛ける連中は少ないと思うけどね。
この街の闇は、私達から見えない位置で活動するのが基本じゃん。
下手に宣戦布告すれば、どっちが潰されるかなんて目に見えてんだし。」
「・・・・・・」
一方通行はわずかに黙って、愛穂の言葉を吟味する。
小萌先生だけは全くついていけていないようで。
「あれ?いつの間にか切り替わったこの空気は何ですか?」
と、周囲を見回していた。
「死ンでも文句を言うンじゃねェぞ。」
「大丈夫だよん。」
「オマエの名前が『連中』のリストに登録される事だってあるかもしンねェ」
「その不良グループってのを更生させんのが私の仕事でね。
助けるべきガキを怖がってたら最初の歩み寄りも出来ないじゃんよ。」
一方通行は舌打ちした。
打ち止めといいコイツといい、いつの間にか自分の周りにはこの手の馬鹿が増え始めている。
すると、打ち止めがさっきから疑問に思っている事を愛穂に聞く。
「ねぇねぇ、恭介はここにはいないの?、ってミサカはミサカは周りを見回して恭介を探しながら聞いてみる。」
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