第135話
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た道を戻る。
麻生がどこかへ行っても未だに顔が赤い美琴は、顔を横に振り思う。
(勘違いしちゃだめよ!
あいつはあれを素でやる男なんだから!)
そう思う美琴だが、さっきの光景が頭から離れるのに時間がかかるのだった。
背後でタクシーが走り去って行くエンジン音が聞こえた。
一方通行はそちらは見ない。
横で打ち止めが何か言っているがそちらに視線を向けない。
ただ、目の前に広がる不可思議な光景に目を奪われている。
より詳しく言うと、ここはとある高校の校門近くだ。
遠目に見てもごくごく普通の平均的な突出したところは、何もないだろうという感じがうかがえる鉄筋コンクリートの校舎があるのが分かる。
しかし、それは問題ではない。
一方通行が見ているのもそういった校舎ではない。
彼の前に立っているのは、その高校で教師をやっているという二人の女性だ。
一人は顔を知っている。
長い髪を後ろで束ねた、緑のジャージを着た女だ。
黄泉川愛穂とかいう名前で、学園都市の警備員も務めている。
子供に武器を向ける趣味はないとの事で、強能力者程度なら盾一つで叩きのめすというトンデモ体育系教師だった。
彼女も問題ではない。
一方通行が凝視しているのは、もう一人である。
「な、何なのですかー・・・?」
月詠小萌と名乗った女性だが・・・下手をすると、またもやスポーツバッグの上で正座を始めている打ち止めよりも小柄だ。
一方通行は少し考え、やたら背の低い女をチラリと一瞥して言う
「何だこの説明不能な生き物は?
どっから入り込ンできた?」
「違うのですよ。
先生は普通に大学を卒業して学園都市へやってきたのですー。」
ますます状況を混乱させる一言に、一方通行は思わず目を細める。
「細胞の老化現象を抑える研究はもォ完成してたって訳かァ。
クソッたれが、これが『実験』当時ささやかれていた『二五〇年法』の実態ってトコだな。
世界の裏の裏まで知ったつもりでいたが、学園都市ってなどこまで科学技術を先に進めちまってやがる・・・・ッ!」
「え、ええと、そうでなくてですねー。」
「あるいは研究は未完成で、この人はそれらを解析するために捕獲された生体サンプルなのかも、ってミサカはミサカは少々真剣な顔でお伝えしてみる。
可哀想に、きっと実験だらけでもうこのままずーっと自由時間とかないんだ、ってミサカはミサカはハンカチ片手に語ってみたり。」
「あのう!何で先生は自己紹介しただけでそこまでシリアスな言葉を投げかけられな
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