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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic11 衝撃!?謎の森ヘルヘイム
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ディザードとデスザードの戦いから10日後の、昼下がり。
城北町北部の静かな森林で、エーテルから派遣された十名の調査員が、謎の空間の入り口に足を踏み入れようとしていた。
白色の魔法のローブと新緑色のマントにその身を包み、リュックに調査道具を詰め込んだ彼等の目の前には、幅3m・高さ5m程の亀裂が大きく口を開いており、えも言われぬ異様な障気が辺りに流れ込み調査員達を包んでいる。

「ここが異世界の入り口か…。」
「みんな気をつけろよ、何が起こるかわからないからな。」

装備を確認し、調査員達はその亀裂から謎の空間に一歩踏みしめる。
そこで調査員達が見た光景…それは巨大な大木が生い茂る、まるで太古の森の様な空間であった。
見た事もない巨大な植物や嗅いだ事のない謎の匂いに戸惑いつつも、調査員達は方位磁石で方角を確認し勇敢に奥へと踏みしめていく。
やがて調査隊は西側にある丁度運動場位の小川が流れる開けた場所に着くと、三人の調査員がベースキャンプを設営し始め、残った者は近くにある植物や種の調査やサンプルの採取にかかった。
調査員は、ガイガーカウンターに似た装置『魔力カウンター』を使い、植物の魔力を測り始めたが。

「この森の植物はすごいな、普通に生えているだけなのに魔力が桁違いにあるぞ。」
「この大木なんか魔力カウンターの針を振り切ってしまったよ…確かにこの世界の植物は想像以上にすごいよ。」

そう、この森に生えている植物は魔力エネルギーが信じられない程充満しており、たとえ足元にある雑草でさえ魔力カウンターの針を軽く振り切ってしまう位なのだから、いかにこの森の魔力が凄まじいかがはっきりとわかる。
調査員が森に生えている植物の魔力に驚く中、ある調査員が木の実を調べようと採取すべく手を伸ばしていた。
それは薄紫色の樹木に実っていた木の実の一つで、紫紺色をした木通(あけび)に似た形をしている。
調査員がそれをもぎ取り袋に入れた瞬間。

カッ!シュウゥゥゥゥゥ…。
「わっ、何だ何だ!!?」

木の実は袋の中で急に光り輝き、調査員が驚いて再度袋の中を見ると…。
何と、木の実は銀色に光る南京錠(なんきんじょう)風の錠前(じょうまえ)に姿を変えていたのだ。

「何だこりゃ?」
「おいどうした?」
「何だ今の光は!?」
「まぁ、これを見てくれよ。今さっき採取した木の実が、錠前に変わったんだ。」

近くにいた調査員達が彼の元に集まってきたので、調査員は先程木の実から変化した錠前を袋から取り出し皆に見せた。
すると調査員達がガヤガヤと騒ぎ始め、その錠前を手にするや「これは何だ?」「見た事もないな」と珍しい目で錠前を調べ始めた。
がしかし、調査用の魔法で錠前を調べてはみたものの…結局この錠前が一体
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