暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic11 衝撃!?謎の森ヘルヘイム
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いたエリカにも錠前について意見を求めた。

「エリカ、この錠前を見てどう思うかね?」
「これを見て、ですか…う-ん、そうですね…。」

エリカもまたサヤカ同様興味深そうに錠前をながめ、サヤカから受け取ると感触を確かめながら丹念に調べていた。
大きさは大体手のひらサイズでずっしりと重く、まるで鉄か鋼の様な質感に中央にある円形のパーツには何やら果実らしき彫刻が施され、ごていねいにも側面にはロック開閉用のプッシュ式スイッチまで備わっており、まさに奇妙この上ない。
とにかく普通の錠前とは違う『何か』が、この錠前には秘められている様だ。

「確かにこれは不思議な錠前ですね、すごく興味深いです。ただ…」
「ただ?」
「この錠前から、かすかに力を感じるんです。それが一体何なのか…。」
「…そうか、ありがとな。それにしても、こんな錠前が自然に実る異世界の森とは…一体どんな所じゃのう。」

エリカの素直な意見にサヤカもうなずき、サヤカはエリカから錠前を受け取った。
エリカだけでなく魔法使いの大半は魔法の道具を使う機会とかは結構あるもので、たいていは自分で作ったり遺跡から掘り起こして手に入れたり、はたまた師匠や友人等からもらったり…といったケースが多い。
しかし、今回みたいに自然の物からアイテムに変わるのは例がなく、おそらくサヤカも初めての事だろう。

程なくして調査機関室長が理事長室に現れ、調査員もまた敬礼して出迎えた。
いかつい体型に四角四面の顔つき、七三分けの髪型に顔に見合った目と口、岩の様な鼻と薄く生えたひげが印象的な男…丹沢は、サヤカとエリカの前に立つと敬意を込めて深く敬礼した。

「エーテル調査機関室長、丹沢…ただいま参りました。」
「おぉ、丹沢か。よく来てくれた。実は…」

サヤカは今までの経緯を丹沢に説明し、錠前を彼に手渡し徹底的に調査する様依頼すると、丹沢は錠前を持参した袋に丁寧に入れ、口をていねいに閉めた後懐にしまい、サヤカに今後の事を話した。

「ところで理事長、今後はいかがいたしましょう。もう少し調査員を増やして、あの森を調べてみない事には、私としては何とも言えませんが…。」
「そうじゃのう…。よしわかった、調査の続行と調査員の増員を許可しよう。」
「では、私も行きます。こんな不思議な錠前が見つかる森に行く機会なんて、滅多(めった)にありませんから。」
「そうか、エリカも来てくれるのか。では今週の土曜日までに機関から調査員を募集してくれ。」
「わかりました。エリカ様も同行してもらえるとは、私もうれしく思います。」



それから数日後の土曜日、午前7時丁度。
例の亀裂の前で、丹沢室長を中心とした調査隊が念入りに荷物のチェックをしていた。
今回の募集で集まった魔導士は、エリカと丹
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ