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緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
8弾 アリアと2人で
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ーラだ」

 ぶぼあ!

 アリアはいま食道を通過しようとしていたコーラを噴き出した。

 きったねーな。花も恥じらう女子高生の行動とは思えん。

 じと、と見ていた俺を、アリアは真っ赤になって――――

「このヘンタイ!」

 いきなりぶん殴ってベンチから吹っ飛ばしやがった。

 おい。どう考えても理不尽だろこの流れは。間違えたのはアリアの方だっていうのに。



 夕方。ようやく店の前に着いた俺たちは、2人揃って店の雰囲気に圧倒されていた。

 文に指定された店はなんか凄くオシャレなブティックで、とても男子高校生や小学生みたいな体型(本人曰くスレンダー)の女子高生が入っていい雰囲気じゃなかった。

「あ、あたし今日用事あったんだ!じゃあ、ミズキ、また明日!」

 あからさまな嘘をついて逃げようとするアリアの首根っこを掴み、俺は店の入り口へ向かって歩いてく。

「逃がすかバカ。死なばもろとも。こうなったらおまえも道連れだ」

「離しなさい!はーなーせー!」

 なおも逃げようとあがき続けるアリアを黙らせ店内に入ると、

「いらっしゃいませ!」

 店員さんが一斉に頭を下げてきた。

 やばい。もう今すぐにでも帰りたい。だが、まだ帰るわけにはいかない。文に頼まれたものを買ってからじゃないと。

「本日はどのようなご用件でしょうか?」

 店員さんの1人が近づいてきて、用件を尋ねてくる。

「えっと、平賀文の代理で商品を受け取りに来たのですが……」

「ああ!平賀様の代理の方ですか!少々お待ちくださいませ!すぐにお品物をご用意致しますので」

「あ、はい」

 しばらくの間アリアのほっぺたやおでこを突いて遊んでいると(やってる間に3発くらい殴られたが)、店員さんが小さな紙袋を持って戻ってきた。

「はい。こちらがご予約されていたお品物になります。代金はカードでよろしいですか?」

「はい」

 文から預かっていたカードを店員さんに渡し、会計を済ませると俺とアリアは速攻で店を出た。

「ありがとうございました!またのご利用をお待ちしております!」

 俺はもう2度と来ないからな。
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