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緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
8弾 アリアと2人で
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「辺りを見りゃ分かんだろ」

 俺は飲みさしのギガコーラをベンチに置き、視線で周囲を示す。

 この公園では――――いつも、あちこちに若いカップルがいちゃついている。爆ぜればいいのに。

 海も近いし、新しくてキレイだし、いわゆるデートスポットとして有名な場所なのだ。俺のチャリをジャックした爆弾魔もどうせならこういう場所を爆破すればいいのに。

 わざわざここで食べることにした理由は、もちろん青海(あおみ)で唯一の公園ということでベンチがたくさんありそうということもあるが、この状況を見たアリアが周囲のカップルを銃殺――――じゃなくて、俺から離れていってくれるだろうという計算もあったのだ。

 それはある程度正解だったらしく、アリアは……

「あ……」

 向かいのベンチに座っている大学生らしきカップルが寄せ木細工みたいにひっついてるのを見て、ポテトをタバコっぽくくわえたまま一瞬硬直した。

 そして俺の方を見て、もっぺん向こうのカップルを見て、また俺を見て、ぶわあああ。真っ赤になった。アリアには赤面癖があるんだな。

「……う。う!」

 ベンチの前を腕を組みながら歩いていったカップルなんて死ねばいいのに――――という俺の心の声は置いといて。アリアは、慌てて1人で腕を組んだ。間違っても俺と腕を組みたくないらしい。

「ほらな。もう帰った方がいいぞアリア。こんな所で2人でいるのを学校の奴らに見られたら、またミズキとアリアはつきあってるとか言われちまうだろ。俺は基本的に目立ちたくないんだ。お前だって、好きな男とかいるなら、誤解されちまっても知らねえぞ」

 まあ、俺とアリアが一緒にいるのを普通の人間が見たら、兄弟としか認識されないだろうけどな。

「す、好きな男なんて!」

 アリアはルビーみたいな(あか)(ひとみ)をまんまるに見開いて、アニメ声を裏返らせた。
「い、い、いない! あ、あたしは、れ、恋愛なんて――――そんな時間のムダ、どうでもいい! ホントに、ホンットに、どうでもいい!」

 ……そんなに過剰に反応するなよ。ガキじゃないんだから。いや、見た目はガキみたいだけどさ。

 アリアはどうやら恋愛がらみの話には相当弱いタイプらしいな。

 弱点を1つ発見だぜ。

「でも、友達とかにヘンな誤解されたくないだろ」

「友達なんて……いないし、いらないっ。言いたいヤツには言わせておけばいいのよ。他人の言う事なんてどうでもいい」

 じゅるううううー。

 アリアは照れ隠しのためか、ギガコーラのストローをくわえて思いっきり飲んだ。

「他人の言うことなんてどうでもいい、ってのには賛成だけどな。1つ、言いたいことがある」

「あによ。けぷ」

「それは俺のコ
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