暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
8弾 アリアと2人で
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いこんな街で何を買って来いっていうんだ?文は、行けばわかる、と言って、店の場所しか教えてくんなかったし。
さて、どうしたもんかなと思い、何気なくアリアの方を見ると、アリアは形のいいおでこの下から俺を
上目遣
(
うわめづか
)
いに見た。
「ミズキ。おなかへった」
いきなり何を言い出してんだこのチビは。
「さっき昼休みだったろ。メシ食わなかったのかよ」
「食べたけどへったのっ」
どんだけ燃費が悪いんだよお前。
「なんかおごって」
「いきなり本来の目的から脱線し始めたし……」
まあ、俺も軽く小腹がすいたし、マックでも買ってくるか。
女王様
(
アリア
)
がご要望なさったギガマックセットを、俺が買って戻ってくると……
アリアは、高級ブティックの、ボンッ、キュッ、ボンッ、なマネキンをぼけーっと見ていた。
マネキンが着ているキラキラしたサニードレスと、自分の体を交互に見ている。
あの視線。なるほど。ああいうのに
憧
(
あこが
)
れてるんだな。
寄りも上がりもしない、小学生みたいな体型のくせに。
ちょっと、アリアがあのドレスを着ているところを想像してみよう……うん。恐ろしいくらい似合わねえわ。
これ以上見てると、なんだかいたたまれなくなってきそうだったので、いい加減アリアに声をかけることにした。
「おい、アリア」
「――――あ」
振り返ったアリアは、俺の口元が若干ニヤついているのに気付いたらしい。
ぶわあああ、と赤くなって両手をぶんぶん振りはじめた。
「――――ち、ちがうの! あ、あたしはスレンダーなの! これはスレンダーっていうの!」
「まだ何も言ってないだろうが」
そう言い捨てて、俺は道の反対側にあった公園に入っていく。適当なベンチを見つけてマックの紙袋を置くと、アリアは何か言いたげな顔をしてどしんと隣に座ってきた。
ひらり。
武偵校
(
ぶていこう
)
の赤いスカートがひらめき、中のホルスターが一瞬見えた。
車輌科
(
ロジ
)
の
武藤
(
バカ
)
がパンチラならぬガンチラと名付けていた現象である。アイツは本当にバカだと思う。
拳銃
(
けんじゅう
)
をスカートの内側に隠し、緊急時にはそれを素早く出さねばならないため、武偵校の女子は概してスカートが短い。アリアのスカートもその例に漏れず、やたらと短かった。
だが、これっぽっちも
嬉
(
うれ
)
しくないのはコイツのなりが小学生みたいだからだろう。これが白雪や理子なら、まだマシだったはずだ。
「むぐむぐ。アリア。この公園にいるときは、もっと離れてた方がいいと思うぞ」
「もきゅもきゅ。なんでよ」
むぐむぐもきゅもきゅと肉肉しいハンバーガーを食べながら会話する。
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