第一章 護れなかった少年
第二十二話 居合
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「ハァァッ!!」
刀居合い単発スキル《煌》を発動して、一気にシャドウの剣を跳ね上げる。
と、同時にスイッチして、ネオンが片手槍のスキルを叩き込む。
これで二十回目......。
と、シャドウのHPゲージが減って、ようやく二本目に入る。
ちなみにネオンは、両手槍から片手槍に、少し前にチェンジしている。
理由は、『やっぱり両手は重いよ〜』だそうだ。
今の所、ダメージは大して無く、押しているように見えるが、これはただの持久戦だ。
そして相手は機械。このままじゃいずれ絶対に負ける。
あれから意識してずっと居合いばっかり使ってるけど、全然習得できない。
内心かなり焦っていた。
そして、体勢を直したシャドウの剣が黒く光る。
......スキルか!!
片手剣二連撃スキル《スネークバイト》
左から右、右から左の二連撃スキルである。
両方をバックステップで躱す。
と、さらにシャドウの剣が黒く光る。
片手剣二連撃スキル《バーチカル・アーク》
いつぞやのボス戦でキリトがトドメを差したときに使ったスキルだ。
斜め斬り下ろしを左にステップして避け、斜め切り上げ中の剣に向かってクーリングタイムの終わった《煌》を当てる。
上に行く力と、更に刀を下から上げた衝撃によって、右手は万歳と同じ状況になっている。
そしてこの隙を逃さず、スイッチしてきたネオンがスキルをあて、そして後列に戻る。
やばい......ツラい。
肉体的にはあんまり疲れてないが、
結構長く集中してパリィと避けをやっていたので、精神的な疲れがある。
そろそろヤバいかも知れない。
と、いつの間にかシャドウの剣が黒い輝きを放っていた。
そしてその剣は腰だめに構えられている。
「――ッヤバっ!!」
片手剣単発スキル《ヴォーパルストライク》
威力のある突き攻撃である。
体を捻って躱そうとするが避けきれなく、脇腹が掠ってしまう。
さらに、ただ掠っただけで、僕の体は軽く吹っ飛んだ。
HPも一気にレッド目前まで減っている。
そしてシャドウは僕なんか目もくれず、ネオンを標的にしたようで、シャドウの剣がまた黒い輝きを帯びる。
片手剣単発スキル《ホリゾンタル》
結構威力のある振り下ろし攻撃。
避けようと思えば避けれるが、何故かネオンはそのまま立ち尽くしていた。
クソッ!!
そして立ちあがり、《瞬》を発動するが、シャドウは既に振り下ろしに入っていた。
クソッ!!間に合わない!!
(頼む――間に合ってくれッ!)
「あぁぁぁぁぁああああぁぁああ!!」
瞬間、体と剣が加速した。
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