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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『邂逅、説得、甦生』 後編
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身体中に走る激痛に耐えながら精一杯の笑顔でフェイトを送り出す。

「これ以上無理はしないでよ! 絶対だよ!」

「わかった わかった」

彼女は涙を両目に溜めながらこれ以上無理をするなと釘を指してアリシアとプレシアのいる場所へと走る。

ちなみにだが何故俺が今のように全身を血塗れにしているか説明すると、

今回行った『第三魔法』だが実は不完全であり、もし完全であったならば魔力を大量に消費する程度ですんだのだが、

『第三魔法』の術式が不完全でありそれを成功させるために『固有結界』に近い空間を創った事と、

ジュエルシードから発生した莫大な魔力を身体に取り込みさらに本来の機能を無理矢理発動させた事によって『事象改変』に成功するものの……、

今の自分の限界を超えた奇跡の代償とさらに『歪み』を最小限にしたために俺にダメージという形で返ってきたというわけだ。

今の頑丈な身体でなければ全身の神経は焼きつき使い物にならず下手をすれば肉片に変わっていた可能性すらあるな。

などと愚痴る俺をよそに、

「お兄ちゃん!?」

なのはが血塗れの俺の身体を抱きしめる。

「おいおい……服が汚れるぞ」

未だにとめどなく流れ出る鮮血がなのはの服を紅く染め上げる。

「そんなの別にいいもん!!」

「零様!?」

深いダメージのせいで強制的に融合が解かれ俺と分離した千歳がなのはと同じく血まみれの俺の身体を抱きしめる。

「だから……血で汚れるってば……」

「いくら頑丈で簡単に死なないとはいえ無茶をし過ぎです!」

そんな俺の言葉を無視して説教する千歳。

「まぁ そう言うな……アレが見れただけでもやる価値はあっただろ?」

俺はフェイトとプレシアがいる場所を指差す。

そこには、

「スゥ スゥ……」

小さな寝息をたてながら眠るアリシアと、

「あ……あぁ……アリシア……」

「姉さん……」

眠るアリシアを涙を流しながら抱きしめるプレシアとフェイトの姿があった。

「ふ〜 そろそろ頃合いかな?」

俺がそう呟いた次の瞬間、

ー激・震ー

突如空間が激しく揺れ始める、

それに続くかのように庭園内の警報が鳴り来訪者が現れた事を告げる。

「次元航行艦の転移反応コレは!?」

「やっと来たか……」

「零!? アレは一体なんなの!?」

突然の事に慌てながら俺に聞くプレシア。

「あぁ アレか? なぁに最後の締めさ」

「最後の締め!?」

「アレは時空管理局のアースラとか言う次元航行艦だ」

「管理局!?」

突然の予期せぬ来訪者である管理局の登場に焦りの色を見せるプレシア。

次元の狭間に漂うこの場所は
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