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IS インフィニット・ストラトス  〜さびしがり屋の少年〜
第一章  IS
自己紹介  (後)
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「......ホント、この国の男子はテレビを見ないのかしら......」

「ええっと、ちょっと貧乏だったので、テレビとか買って無かったんですよね......」

何故だろう。そう返した瞬間、空気が凍り付いた気がした。

そして一瞬の静寂の後、セシリアさんがコホン、と咳払いをし、口を開いた。

「代表候補生というのは、国家代表IS操縦者の候補生として選出された者のことですわ」

「へぇぇ......。そうなんだ......ってセシリアさんそんな凄い人なんだ!!」

意外に身近にいるんだね、凄い人って。

「え、ええ、まぁ......」

何か歯切れが悪い気がするけど、きっと僕の気のせいだろう。

「じゃあ、次は僕だね」

とブロンドの髪の人が出てくる。

......あ、あのとき助けてくれた人だ!!

そのあとの惨劇は置いといて。

実際、人をかばったり助けるのは結構難しい。僕も将来、そういうことが出来る人になりたいね。うんうん。

「僕はシャルロット・デュノア。よろしくね蒼井君」

「あ、はいよろしくお願いします。それと、自己紹介のあと、助けてくれてありがとうございました」

「いいよお礼なんか。それより、僕の方こそごめんね?あの後......」

「気にしなくても大丈夫ですよ」

慣れっこなんで。

主によくあの人に撫でられてたっけなぁ......。

と、今度はポニーテールの人が出てくる

「篠ノ之 箒だ。よろしく頼む」

「こちらこそよろしくお願いします」

うん? 篠ノ之?

......篠ノ之って言うと......

「束さんと同じ名字?」

「あれ?蒼空、束さんを知ってるのか?」

「うん。色々とお世話になったし。僕のISだって束さんが作ってくれたんだ」

「「「「「「!?」」」」」」

何かみんなすっごい驚いてた。

まぁ、しょうがないかとは思う。

なんたって、僕がお世話になったと言った束さんは、国家法に基づいて絶賛手配中なのだ。

殺人などの罪を犯したわけではないが、IS技術の全てを握っている人物が行方不明というのは各国政府、機関関係者にとって心中穏やかなものではない、らしい。

「ま、とりあえずその件は置いといて、まだラウラは自己紹介してないだろ。した方がいいぞ」

「う、うむ。まぁ、嫁がそう言うなら」

何だ嫁って。

とりあえず心の中で突っ込む。

銀色の髪に片方の眼に眼帯を付けている人が前に出てくる。

「私はラウラ・ボーデヴィッヒ。よろしく頼むぞ」

「あ、はい。よろしくお願いします」

お辞儀しながら言う。

「じゃあ、挨拶も終わったことだし......」


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