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鉄槌と清風
19部分:18:守護騎士との邂逅
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と風を纏わせて、投げ返す。

 「いらねー、っつか、お釣りだとっとけ!」

 『流し』…リトの記憶を得る事で覚えた、新しい魔法であり業、射撃魔法や武器の威力魔力を『凪』の範囲にある魔力、風で減衰し止める。
 実体弾なら、それをつかんで風と共に投げ返す事くらいは可能…ただ、射撃魔法の適性は低い為、投げ返すだけで誘導とかはできない。

 「こんなもんっ」

 なので、簡単に打ち落とされる、が…

 「『貫き』」

 その一瞬で高速移動、ヴィータの懐へ潜り込み…左拳で牽制のジャブ…は、シールドに軽く弾かれ…ヴィータの左拳が良彦の腹にアッパー気味に撃ちぬかれる。
 それを右手で受け止め、反動で一旦離れる。

 「しつっこいな、ならこいつで…どうだ」

 『カートリッジロード…ラケーテンフォルム』

 グラーフアイゼンが姿を変える、片側に突起がつき、反対に噴射口、次の瞬間噴射口から炎を噴出し回転し始めて

 「ラケーテンハンマー!」

 その推進力を持って突撃…が

 「そいつを、待ってた!」

 『カートリッジロード…貫き』

 ボシュッと言う音と共に、手の甲から排気煙があがり、一瞬で消えるように高速移動…現れたのはヴィータの懐…そのまま、アイゼンを右手で強く『弾き』突進の方向をずらす。
 と、共に左手で、ヴィータの腕をつかんで、ラケーテンハンマーの突進力を利用し、投げ飛ばす。

 「はっ、空中じゃ意味、がふっ!!」

 「『盾』」

 それは良彦もわかっていたこと、なので…投げるヴィータの体を自分で作ったシールドへと叩きつける。

 「意味がなんだって?」

 「ちっきしょやるじゃねーか」

 たたき付けたまま、顔が直ぐ近く…にやっと笑いあい…

 「(おい、ヴィータ…はやてになにかあったのか?)」

 「(てめえには関係ねーよ、良彦、つか、管理局に協力とかしてんのか、お前)」

 「(こっちにも事情はあんだよ、夜天の書のことは少しは判るし、はやてのこともしってる、あの子は蒐集を良しとしないだろ、なのになんでお前らは蒐集してんだ?)」

 「(夜天の書?…ってか、敵のお前にいう事はねーっつってんの!)」

 ヴィータの顔が怒りで赤くそまり、ぐいっと、体勢を立て直し、少しお互いの距離が離れる…近くで無いと念話も察知される可能性があるので、この距離じゃ念話できない。
 そも、ヴィータは夜天の書の名前が判って無いのか…しかも直情型だけに、敵の言葉はなかなか届かない。

 「ん…ちっ、時間切れだ…良彦、今度あったらぶっ潰す!」

 ふと、顔を一瞬結界の上部に向け、アイゼンを良彦に向け突きつける。

 「時間?…どういう」

 「でっけーのがくるからな
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