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鉄槌と清風
19部分:18:守護騎士との邂逅
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を出す。

 「(なのは、フェイトはあの剣を持つ女性を、アルフは使い魔を、良彦は少女を抑えてくれ)」

 「つーわけで、其処のちびっ子、相手は俺だけど、良いよな?」

 指示に従い、ヴィータへと挑発するように、手招き…なんかフェイトとなのはが一寸納得行かないような顔をしているが無視。
 というか…シグナムが本気になったら、恐らくあの二人でも負ける可能性はあるし、書を先に確保できれば、やりようはあると考えていた。

 「はっ、上等だよ、アイゼンの落ちにくい錆にしてやらぁ」

 挑発に乗り飛び出してくるヴィータ…他の皆から離れるように少し距離をとって、相対する。
 その間に、シグナムへ一気に接近するフェイト、それを支援するように射撃や砲撃を繰り返すなのは…ザフィーラに肉弾戦を挑むアルフという構図が出来上がる。
 三人の気を引いている間に、クロノとユーノは周辺探索へ、向かった様子だ。

 「へっ、できるもんならやってみろ!」

 一気に距離をつめる、初手は良彦…手の甲にある噴射口から、圧縮した風を吐き出し、威力速度を増した右ストレートを放つ。
 ヴィータはそれをシールドで弾き、アイゼンを右手で一閃…良彦から腕一本分の辺りでアイゼンに掛かる抵抗が一気に増し、風が絡まる。
 動きの鈍ったアイゼンの棒の部分を左手で『弾き』力の方向を上にずらす、一瞬でアイゼンにかかっていた抵抗と風が解け、一瞬ヴィータのバランスが崩れる。

 崩れたヴィータの腹に向かい、風を纏わせた膝をカウンター気味に打ち上げ…るが、ヴィータの左手がそれを押さえ、同時にシールド。
 一瞬二人とも動きが止まり。

 同時に距離を取る…にらみ合いながら、お互いなぜか少し笑ってるようにも見える。
 
 良彦が何時もの構え、左手を軽く曲げ、拳を顔の前に、右手は腰の辺りで力をためるように引き、両足は肩幅。
 ヴィータはアイゼンを右手でさげもち、直ぐにでも動けるように両足はやはり肩幅。

 「清風の騎士八坂良彦、こっちは西風のゼピュロス」

 「鉄槌の騎士ヴィータと、鉄の伯爵グラーフアイゼン」

 「「勝負」」

 一旦のし切り直しと、名乗りをへて、再び相対する。
 ヴィータの左手、指に挟まれ鉄球が4個…それを空に並べ、アイゼンで薙ぐ。

 「くらえっ!」

 『シュワルベフリーゲン!』

 ヴィータの掛け声と、アイゼンのコマンドが重なり、飛来する4個の鉄球、赤い魔力光につつまれ、多方から飛来する。
 が、先ほどのアイゼンのように、良彦から腕一本のあたりで、動きが鈍り風がまとわり付く…動きが鈍った鉄球左側に合った2個を、左手で『弾き』打ち砕く。
 右側2個は『流し』魔力を減衰させ、1個はそのまま落とし、右手で一個は掴み…青い魔力光
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