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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 湖札とウロボロス、出会いの物語 @
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逆海に断定。詳細検索、開始。》
このギフトは、まずいくつかの情報から名を得ることができ、その名から、その存在の全てを知ることができる。
検索先は不明だが、得られない情報は、ほぼ皆無だ。
《情報の取得完了・・・よし、まだ全員食べられた訳じゃない。間に合った。》
湖札は鞄を下ろすと、式神統合で弓矢を作り出し、天逆海に向けてはなち、同時にその場を離れる。
「ギャァァァァァァアアア!!!」
その矢は天逆海に当たり、食事を邪魔された天逆海は怒りの咆哮をあげ、湖札のいた場所へと走る。
「式神展開、傷つきし戦士を安らぎの場へ。」
そして、その隙に湖札は倒れている人たちに近づき、式神を展開して怪我人を運び出す。
「これであの人たちは大丈夫・・・後は、天逆海をどうにかするだけ。」
「グウゥ・・・ヒギャアアアァァァァ!!!」
湖札は、怒りのボルテージが上がっていく天逆海を見て、より冷静になっていく。
もちろん、神と戦うことに焦りを感じていないわけではない。だが、
《思いでの詰まったこの場所で暴れるのは・・・許せない。》
という、怒りが上回り、一輝がハクタクと戦ったときのような形で冷静になっているのだ。
そして、湖札は肩にかけていたものを下ろし、そこから一振りの日本刀を取り出し、鞘を腰に吊るすと一気にその刀を抜く。
そして、それを危険と見た天逆海は、大きく息を吸い、口から鬼の形をした霧を次々と吐き出す。
「口から鬼を吐き出し、自らのしもべとする・・・うん、情報通り。」
湖札は情報に誤りがないことを確認しながら、自分に向かってきた鬼を斬り、
「血を吸え、村正!」
そこから流れた血を、手に持つ妖刀に吸わせる。
魂は存在しなかったが、肉体はすべて揃っているようだ。
「これで・・・だいぶ切れ味も増したよね。」
湖札が使うのは、妖刀村正。斬ったものの血を吸い、切れ味を増す刀だ。
鬼の群れを壊滅するまで刻んだ今なら、その切れ味は神をも切る。
「じゃあ・・・一太刀つかまつる!」
そして、湖札は一気に天逆海まで駆け、
「鬼道流剣術、逆駆」
下から一気に切り上げる。
そして、その身へと届くだけの入り口を作れば、後は矢の出番。村正をしまい、距離を取りながら言霊を唱える。
「我は我が敵たるすべてを言霊をもってここに殲滅する。この言霊は尊く、儚きものなり。」
その瞬間に、湖札の手に銀の洋弓が現れる。
「天逆海、あなたは日本神話に伝わる、一柱の女神です。」
湖札は、天逆海に何かされる前に潰すため、一気に言霊を唱える。
「スサノオノミコトが溜まっていた邪気を吐き出した際に、その邪気より生まれた、戦いを愛するのみの存在。天狗やカ
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