『緑の監視者』編
第二十一話
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
家族の皆さんに、面倒ごとを持ち込まないでくれ、と伝言をお願いします」
「無意識のが多いので、難しいと思いますよ」
そして、俺は生徒会室を出て教室に向かった。
◇◆◇◆◇
「なんか、人数が増えてるな・・・」
帰ってきた俺の目に入ったのは、いちゃついている二人と、それを叱っている万里谷祐理の姿だった。
「あ、お帰りなさい武双。早く屋上に向かいましょう」
教室のドアを開けて呆然としている俺の前に、アテがやってきてそんなことを言った。
「はい、武双お兄様。お弁当」
「ああ、ありがとうマリー。と言うか、二人ともわざわざ待ってくれてたんだな。先に行ってていいって言ったのに」
「まあ、武双は待っていてはいけないとは言いませんでしたし」
「どうせなら、一緒に行きたかった」
「そいつはどうも。ついでに、あの状況について教えてもらっても?」
あの状況と言うのは、もちろん護堂周辺のことだ。
「ああ、あれ?いつもの二人の態度に我慢の限界になったらしい三バカが、むしろダメージを食らうこと覚悟であの人にお説教を頼んだ結果」
「はぁ・・・生徒会の仕事が増えそうだ・・・ってか、もうこれは生徒会の領分じゃない気が・・・」
「かといって教師に介入させるわけにも行きませんよ。頑張ってください、武双」
「はいはい・・・じゃあ、屋上に向かうか」
その後、先に屋上にいた家族と合流し、途中で屋上にきた護堂たちの会話に耳を立てたりして、頭痛の種が増えたのは、また別の話。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ