暁 〜小説投稿サイト〜
少年と女神の物語
『緑の監視者』編
第二十一話
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家族の皆さんに、面倒ごとを持ち込まないでくれ、と伝言をお願いします」
「無意識のが多いので、難しいと思いますよ」

 そして、俺は生徒会室を出て教室に向かった。



◇◆◇◆◇



「なんか、人数が増えてるな・・・」

帰ってきた俺の目に入ったのは、いちゃついている二人と、それを叱っている万里谷祐理の姿だった。

「あ、お帰りなさい武双。早く屋上に向かいましょう」

 教室のドアを開けて呆然としている俺の前に、アテがやってきてそんなことを言った。

「はい、武双お兄様。お弁当」
「ああ、ありがとうマリー。と言うか、二人ともわざわざ待ってくれてたんだな。先に行ってていいって言ったのに」
「まあ、武双は待っていてはいけないとは言いませんでしたし」
「どうせなら、一緒に行きたかった」
「そいつはどうも。ついでに、あの状況について教えてもらっても?」

 あの状況と言うのは、もちろん護堂周辺のことだ。

「ああ、あれ?いつもの二人の態度に我慢の限界になったらしい三バカが、むしろダメージを食らうこと覚悟であの人にお説教を頼んだ結果」
「はぁ・・・生徒会の仕事が増えそうだ・・・ってか、もうこれは生徒会の領分じゃない気が・・・」
「かといって教師に介入させるわけにも行きませんよ。頑張ってください、武双」
「はいはい・・・じゃあ、屋上に向かうか」

 その後、先に屋上にいた家族と合流し、途中で屋上にきた護堂たちの会話に耳を立てたりして、頭痛の種が増えたのは、また別の話。
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