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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Introduction
第十二話 来襲
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ということは先日の通信で言ってたように僕が関係しているのだろうか、そしてそれを千冬さんも感づいているか束さんから聞いているのかもしれない。
 というか、自重してください千冬さん。その視線が自分に向けられたと勘違いしたのか後ろのフォルテさんが机をガタガタさせるくらい震えてますよ。チラッと後ろを見たら、彼女は小動物のようにプルプルしていた。そしてそれを見てる楯無さんも口に手をあてて悶えている。ただし、こちらは笑いを堪えているだけだ。うん、ごめんフォルテさん。そして楯無さんも自重してください。



「もう、フォルテちゃん可愛いんだから。後ろから見てて思わず笑いが堪えられなくなるところだったわ」
「いやぁ……何故かわからないけど命の危険を感じたッス……。というかなんで織斑先生はあんなに気が立ってたんスか?」
「さぁねぇ……どうも理由はそこの紫音ちゃんにあるようだけど?」

 SHRも終わり周りでは部活に行ったり部屋に戻ったりする生徒がいる中、僕らはそのまま席で先ほどの一幕について話している。

「えっと……私にも身に覚えがなくて……。でもあの視線は確実に私に向けられてましたね」

 さすがに束さんとの繋がりを大っぴらにはできないので話しようがない。楯無さんにもまだこのことは話していない。束さんの立場もあるし、楯無さんは信用できたとしても更識という暗部組織まで信用できるわけではない。でもまぁ、いずれバレる気はするけど束さんも黙っていてほしいと言っていたからこちらから話すのは避けるつもりだ。

 ……ん? というか束さん、自分ではああ言ってたけど実際に来たらところ構わず、たとえみんなの前であろうと声をかけてくる……どころか飛びかかってくる気がする。うん、その光景が簡単に目に浮かぶ、というかその光景しか想像できない。

「ど、どんしたんスか、紫音? なんか変な汗が出て顔も真っ青ッスよ……」
「な、なんでもないですよ?」

 うぅ……あれから話を聞こうと思っても一度も連絡つかないし、釘を刺しておくこともできない。こうなったらなるようにしかならないか。
 
「それにしても、あの篠ノ之博士が来るなんてどういう風の吹きまわしかしらね」

 そう言いながら僕の方をチラっと見る楯無さん。もしかしたら彼女はある程度、僕と束さんの関係を知っているのかもしれない。もしくは先ほどの千冬さんの様子で感づいたのか。

「今年は例年に比べて専用機持ちが三名と多いですし、現役国家代表までいるんですから元々注目度は高かったのでは?」
「あら、あの博士は身内以外には興味を示さないって話よ? ましてや彼女が他人の作ったISにそれほど興味を持つなんてあるのかしら」

 あぁ、あの表情はやっぱ知ってるな、だってニヤニヤしてこちらを見てきている。相変わ
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