Introduction
第十話 地獄の番犬
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
みたいな激しい操縦が必要になるものを食後にもってくるのはどうなんだろう。一般生徒なら吐いちゃう気がするけど専用機持ちならそれくらい何とかしろということなのだろうか。千冬さんのSっ気をどうでもいいところで垣間見た気がする。
その後、食べ終わった僕らはその足で一度千冬さんのところに行き事情を説明したところ、こちらもあっさりと許可が下りた。
「あぁ、もともとお前たちの模擬戦を生徒たちに見せるつもりだったから丁度いい。とはいえ、趣旨はあくまでヒヨッコどもにISとはどういうものかを見せることだからな。あまり張り切りすぎるなよ」
どうやら模擬戦が予定されていたというのは本当のことらしい。でもこの二人がそんな授業に沿った模擬戦なんてやる訳がない……と思うんだけどどうなんだろう。それこそ生徒会入りがかかっているんだったら本気でやりそうだけど。それが参考になるならいいのかな。
そのまま千冬さんと一緒にアリーナに向かい間もなく、授業が再開される時間となる。
「よし、では午後の演習を始める。午前のうちに全員がISを起動させ、ある程度は動かし大体の感覚は掴めたはずだ。次に、訓練次第でISがどこまで動かせるようになるものなのか、まずは模擬戦という形で見てもらう。既にこの中には1組のクラス代表を決める際の模擬戦を見ている者もいるかと思うが、実際に自分がISの操縦を経験をした以上ただの観客としてではなく、常に自分だったらどうするか、といった視点から見るように」
確かに以前、僕らの模擬戦を見ている人がほとんどだと思うけど操縦経験のある人はあまりいなかったと思う。テレビで見るスポーツとかもやったことのない人と実際にプレイしたことのある人とでは見方もだいぶ変わってくる。
僕も楯無さんの戦いを第三者として生で見るのは初めてだし、ダリルさんの戦い方も興味があるからこの模擬戦は生徒会入り云々は置いておいてもちょっと楽しみだ。
そう思っていたんだけど……。
「よし、ではケイシーと西園寺、すぐに準備をしてアリーナに出ろ! あとのものは観客席側に移動しろ」
「え、私ですか……? 楯無さんではなく?」
「そうだ。更識は国家代表という立場上、模擬戦一つにしろ学園主導でやる以上いろいろ面倒な処理があるんだ。サファイアではまだ少しケイシーの相手は荷が重い。つまりお前しかいないわけだ」
「と、いうわけでよろしくね、紫音ちゃん」
……やられた!? あの満面の笑みとウィンクで確信した、楯無さんはこうなることがわかってたな。というか、ダリルさんはそれでいいのだろうか。
「まぁ、ほら。私は学園のラスボス的存在なわけだし? まずは中ボスの紫音ちゃんを倒してからじゃないと」
「……おもしれぇ。まぁ、もともとお前にも興味があったんだ。楽しませてく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ