Introduction
第八話 新生徒会始動
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とお姉さん嬉しいんだけど」
フォルテさんの意気込み(?)に楯無さんが若干の呆れを醸し出しつつ応じる。虚さんの紅茶とケーキってどれくらいの価値なんだろう。確かに美味しいけど。
「ところでメンバーはこの四人で固定ですか?」
「目ぼしい人材が見つかり次第スカウトするつもりだけど、よっぽど実力があって信用できない限りは無いわね。そういう意味では一人気になってる人はいるんだけど……」
どうやら楯無さんの中ではメンバーの候補が頭の中にあるようだけど、どうも歯切れが悪い。何か問題があるような人なのだろうか? 楯無さんがスカウトするんであれば優秀な人なんだろうけど。あ、別に僕が自分のことを優秀だって言ってるんじゃないよ!?
「だれに言い訳してるの、紫音ちゃん?」
「心を読まないで下さい……で、その人は何か問題があるんですか?」
全く勝手に人の心を読むなんて油断も隙もない。
とりあえず話を進めようと、僕から楯無さんに促してみるがしばらく考え込む楯無さん。
「う〜ん、強さとか技術の面では問題ないんだけどちょっと問題児でねぇ、計りかねてるの。もし機会があれば接触してみてあわよくばスカウトしたいんだけど。ちなみに今はその子は停学中よ。学年は虚ちゃんと同じで二年生、なおかつ学年唯一の専用機持ち」
そういえば聞いたことがある。僕らの代は専用機持ちが三人いるけど、二年生は一人しかいないらしい。代表候補生でありながら、その自由奔放ぶりに教師も手を焼いているとか。確か名前は……。
「第二世代後期型IS『ヘルハウンドVer2.5』を専用機とする、アメリカの代表候補生ダリル・ケイシーよ」
僕はこの時、すぐに彼女と関わることになるとは考えもしなかった。
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