Introduction
第八話 新生徒会始動
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うわけよ」
開き直った!?
「まぁ、最初に言ったように役職なんてあって無いようなものよ。いざというときのフォローは本当にお願いすると思うけど、あまり気にしないでいいと思うわ」
「はぁ、わかりました」
これ以上追及しても意味がないという諦め半分で返事をする。ふと、虚さんと目が合い言葉は発していないもののお互いの意図することが瞬時に伝わった。
((お互い苦労しますね))
この時の伝達速度はISのプライベート・チャネルの通信速度を超えていたように思う。
「で、紫音ちゃんには話したけど本生徒会は外部干渉から生徒を守る自治組織としての活動を予定しているの。というのも、今年度の入学生から専用機に、というか私たち三人なんだけど、第三世代機が投入されてるわ。それに紫音ちゃんの月読はちょっと特殊みたいだし、今年は外部の諜報なんかが侵入する可能性があるし、下手したら強奪なんて可能性もゼロじゃない。いざという時にそういった連中に対処するのが裏の仕事になるわ」
先日僕に話してくれた内容とほぼ変わらない。亡国機業の名前を出さないのはフォルテさんがいるからだろう。虚さんは更識に仕えているなら裏の仕事に関わっててもおかしくはないから、知らないってことはないと思う。
僕の月読は性質上、世代で表せないけど二人は第三世代機だ。ちなみに、上級生には第三世代機の専用機持ちはいない。つまり僕らの代が最初になる。各国が開発に躍起になっている第三世代機のサンプルがあるとなれば、やはり学園への外部からの侵入はあり得る。下手をすれば生徒にすら紛れ込んでいるかもしれない。
「そういうの教師に任せておけばいいんじゃないんスか?」
もっともな疑問がフォルテさんから出る。
「残念ながらこの学園の教師はそこまで優秀じゃないの。もちろん、織斑先生は別格だけどもそれでも教師という立場上、融通が利かないの。一つ行動を起こすにも上の許可が必要だったり、ね。もちろんそれは私たちも同様なんだけど……知ってる? 生徒会長特権ってけっこうすごいのよ」
そう言い放つ楯無さんの表情は笑顔なんだけどなんというか悪さが滲み出てた。というか隠す気がないな、この人は。つまり、生徒会長という立場なら時と場合によっては一般教師を上回る特権を行使できるということだ。
「なるほど〜、よくわからないけど楯無が腹黒いってのはよくわかったッス」
「やん、そんなに褒めても何も出ないわよ」
褒め言葉なのかな、それ。
「とりあえずウチは何かあったときに出動したり、みんなが忙しい時に手伝えばいいんスね〜。そういうことなら任せるッス。虚先輩の出してくれる紅茶もケーキも美味しいし、その分くらいは働くッスよ!」
「……まぁ、それは何よりね。もうちょっと頑張ってくれる
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