Introduction
第八話 新生徒会始動
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にフォルテさんが猛烈にツッコむ。フォルテさんもアップダウンが激しくて大変だねぇ……。
「という訳で、しばらくはこの四人で生徒会を運営することになるわ。会長が私、副会長に紫音ちゃん、書記が虚ちゃんで会計がフォルテちゃんね。足りない役職については私と虚ちゃんが兼務するから問題ないし、会計に関しても同様ね。だから紫音ちゃんには私たちの補佐、フォルテちゃんには人手が欲しい時と緊急時にお手伝いをしてほしいの。あ、もちろん虚ちゃんの紅茶が飲みたくなったらいつでもいらっしゃい」
華麗にフォルテさんをスルーしながら、僕らに着席を促しながら説明を始める。いつの間に用意したのか、虚さんが紅茶をだしてくれた。柑橘系の香りが仄かに香る紅茶が目の前に置かれる。楯無さんが再び紅茶の話題をだしたので、それに合わせて一口飲むとその風味が口内に広がる。温度も丁度よく、確かにおいしい。これが飲めるなら生徒会も役得かもしれない。
それはそれとして、一つ確認しておきたいこともある。
「私が副会長でいいんですか? この場合、虚さんが適任かと思うのですが」
フォローという立場であるなら僕より楯無さんとの付き合いが長い虚さんがやるべきだと思う。まぁ、僕に書記ができるのかって話になるけどそれくらい仕事を覚えればやってやれないことはないだろうし。
「実際のところ、役職自体にはあまり意味がないんだけど。人数が少ないから結局役職外の仕事もやらなきゃいけないわけだし。ただ、その中で会長と副会長はちょっと特別なの。まず会長は学園で最強でなければならない、これは当然ね。そして副会長もそれに準ずる強さを求められるの。何故なら、有事の際に会長が万が一不在だったりした場合に、指揮を執るのは副会長になるわ。もちろん、その際に求められるのは純粋な強さだけではないけど、その点は紫音ちゃんなら大丈夫でしょ。それに虚ちゃんは二年の主席だけど整備科だし、専用機も持ってないからあなたの方がいろいろ融通が利くのよ」
楯無さんはいろいろ考えていたようで、僕の疑問にもスラスラ答えてくれた。意外、と言ったら失礼だけど予想以上にしっかり考えていたみたいで正直見直した。
「ときに会長、昨夜こちらの部屋を掃除していたらこんなものを見つけたのですが」
そう言いながら虚さんが取り出したのは役職の名前が書かれたダーツボードとそれに刺さった僕らの名前が書かれたダーツだった。
「…………」
「…………」
あからさまに目を逸らされた。さっきまでのはなんだったの!? やっぱり楯無さんは楯無さんだったよ! こういう時フォルテさんがもっとツッコむかと思ったのに彼女は目の前の紅茶とケーキに夢中だった。ケーキを頬張って満面の笑みのフォルテさん見てると本当に小学生にしか見えないな……。
「とい
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