Introduction
第八話 新生徒会始動
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ほうがいいのかしら?」
下手に照れたりするより直接的なほうがいいのは最近わかってきたので反撃してみる。からかわれ続けるだけじゃ悔しいし。
「こんな(偽物つけてる)私が言うのもなんですが大きさなんて関係ないじゃないですか、それも含めて楯無さんなんですし、そんなあなたが私は好きなんですよ」
満面のお嬢様スマイルであくまで女生徒の紫音として友達として宣言する。楯無さんも何度か同じネタでからかわれてる筈なのに、いまだに慣れていないのかこちらとしては格好の攻撃手段だ。
「だ、だからあなたは面と向かってそういうことを……!」
そう言いながらも顔は既に赤みを帯びている。
「まぁ、女性は胸の大きさじゃないですよ」
「そりゃね、私だってそれなりに自分のスタイルには自信があるし……」
「紫音〜、優勝おめでとッス!」
ようやく話がまとまりかけたところに突然の闖入者、というよりフォルテさんがやってきた。
そしてさきほどまでの話の流れから二人の視線は自然と彼女のある一点にいってしまい……
僕たちは無言でそっとフォルテさんの肩に手を置いた。
「な、なんスか!? よくわからないけど物凄い侮辱をされた気がするッス!?」
女性は胸の大きさじゃないよ、うん。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルテさんが理不尽な流れ弾に被弾した翌日、もといクラス対抗戦の翌日の放課後、1組では祝勝会が繰り広げられていた。
「いやぁ、まさか開始5秒で背後から撃たれるとは思ってなかったわぁ」
「あら、黛さんは他のクラス代表と違い入学するまでIS操縦経験がなかったのでしょう? 稼働時間を考えればあれだけスムーズに動かせたのは立派ですよ」
「まぁね〜、うちのクラスだけ代表候補生がいなかったもんでクジ引きになっちゃって。昔っからクジ運悪いんだけどピンポイントで引いちゃったわ……、それでも頑張って試合までになんとか動かせるようにはなったのよ」
薫子さんとウェルキンさんが何故か当然のように祝勝会に参加しているけど誰も何も言わない。いいのか、それで。いや、別に僕はいいけど。ちなみに祝勝会の食べ物は、クラス対抗戦の優勝賞品である食堂のデザート半年間フリーパス券により用意されたもので、飲み物や他の食べ物のお金は山田先生が出してくれた。え、千冬さん? 出すわけ……あ、ごめんなさい睨まないでください。
「ん、なに怯えてるんスか? せっかく真耶ちゃんがいろいろ用意してくれたのに食べなきゃ損ッスよ。というよりさすが真耶ちゃん、気が利くッスね! そこらのケチな教師とは違うッス、さすが1組の担任……いや、副担任? じゃたんにげふ!」
……わざとやってるんだろうか。対抗戦の薫子さんのように
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