Introduction
第八話 新生徒会始動
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に入ってきたウェルキンさんと鉢合わせた。
「優勝おめでとうございます、西園寺さん。う〜ん、もう少しいい勝負できると思ったのですが反応できませんでした。悔しいですけど仕方ありません。次はこうはいきませんよ」
肩ほどまであるブロンドの髪を揺らしながらこちらに歩み寄り、微笑みながら賛辞をくれた。後半部はさすがに悔しさを滲ましていたけど、それでも素直に認め相手を称賛するのはなかなかできることではないと思う。
「ありがとうございます。私もここで止まるつもりはありません。負けたままの相手もいますしね」
ここで下手に謙遜するのは失礼なので、そのまま受け入れる。まぁ、負けたままの相手がいるのも事実だしそのまま負けっぱなしは癪だもんね。
「ふふ、入学直後の目標がいきなり学園最強になってしまうなんてあなたも難儀ですね。では、私はこれで失礼します」
そう言い残し彼女は立ち去る。なんて言うか、話してて気持ちのいい人だなぁ。後輩とかできたら面倒見よさそうだし慕われるんだろうな。
そんなことを考えてたら……
「だ〜れだ!」
何者かに後ろから胸を鷲掴みにされた、というかこんなことするのは一人しかいないけど。いや、普通それやるなら目を隠すでしょ?
「や、やめてください楯無さん!」
「あら、バレた? それより見てたわよ〜、他クラスの代表さんをことごとく蹂躙して手籠めにするなんて……とんでもない悪女ね、紫音ちゃん」
とんでもないことを言い出した。いや、蹂躙したのはある意味事実だけど。
「人聞きの悪いこと言わないでくださいよ……」
「それにあの子は最後まで残しておいた子……お気に入りなのね。それにあの自己主張の激しい部位……これか、これがいいのか!」
そう言いながら僕の胸(偽物)を激しく揉み拉きはじめた。確かにウェルキンさんはその……大きかったけど! いや、ほとんど見てないよ、本当だよ!? え、大きさ? 千冬さん以上山田先生未満……ってだから見てないから!
「ピチピチのISスーツから溢れんばかりの果実を蹂躙することに欲情する変態さん……引くわぁ」
「だから誤解を招く言い方はやめてください!」
そう言いながら暴れるとようやく楯無さんは離してくれた。
さすがにちょっと悔しいので僕はあえて拗ねたようにそっぽを向く。
「あはは、ごめん。そんなに拗ねないで。優勝おめでとう、紫音ちゃん」
いつ誰が来るかわからない場所なので、基本的に彼女は僕のことを紫音と呼ぶし僕も口調は崩さない。
というかだったら、そういう場所であんなことするのはいいのかという話になるのだけど……。
「もう、というか楯無さんのも当たってましたからね、さっき」
「へ? あ、あ〜。……やっぱあのくらい大きい
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