第12話 イングランド王 アルト・シュタイン・イングランド
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
迷子になるか?
まず無理だろう。
だとすると5人の内の誰かが手引きをしてアリスを森に迷い込ませる。
そして放し飼いにしていた魔物を使いアリスを亡き者にする。
悪い方に考えすぎだな俺も。
「……」
「陛下改めてお詫び申し上げます。セシリアを含め私もいかなる刑罰を受ける所存です」
深々と頭を下げるセリア
「うむ、気にするな。アリスも無事だったし、何よりキラさんを連れてきてくれた。それでプラスマイナス0でよいでわないか」
「しかしそれでわ……」
「よい、この件はこれで終わりだ」
「わかりました」
納得しかねないセリアだがこれ以上は何を言っても聞き入れられないと感じ深々と改めてアルト王に頭を下げた。
「さてキラさんに褒美をお渡ししないと、何か欲しいものはありますか?」
「なら、金を少しいただけるとありがたいんだが」
「金ですか?」
「ああ、俺の全財産だが銅貨5枚しかない」
「英雄キラさまの全財産が銅貨5枚て……」
呆れているアルト王。
だが俺の全財産が銅貨5枚の原因はアルト王にも原因がある。
「あのな、最終決戦前に俺とアルト王と2人で豪遊しただろう!それが原因だ」
「……そうでしたか?」
シラをきるアルト王
「アルト王が高級娼婦……」
「あああああああ、そうだったな。キラさんのおごりで飲み明かしましたな、たしか」
俺の言葉をもみ消しやがったな。
最終決戦前に豪遊の最後は高級娼婦館に行きたいとアルト王が言うので連れて行った。あくまでも連れて行っただけで店に行ったのはアルト王だけで俺は興味はあったが初めてがお金を払っててのが嫌だったので、近くの酒場で待っことにした。
その時の金額が確か……金貨30枚だ。
で俺の手元には銅貨5枚のみ残ったのだ。
「ごほん、お礼ですので、それなりのお金は用意しようと思いますが。ところでキラさんはこれからどうされるのですか?」
「そうだなとりあえずギルドでお金を稼ぎながら他の仲間たちにでも会いに行こうかなと思っているんだが」
特にすることないし、このままセリアに世話になるのも気が引けるし。
なにより30年後のこの世界がどう変わったか気になるしな。
「……もしよろしければお願いがあるのですが、もちろんそれなりの謝礼もいたします」
「お願い?俺でできることならするが」
そのあとの言葉がなかなか出てこないアルト王
なにかいろいろ考え迷っているみたいだ。
俺と目が合い考えがまとまったみたいだ。
「我が娘アリスの護衛騎士になってもらえませんか」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ