暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
47話:士の2月13日の出来事
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いきなり言われて、思わず言葉を詰まらせる。いや、改めて考えれば俺の資料を見てるんだから、知ってて当然か。
だが、彼女が感じさせる雰囲気に、俺は気持ちが少しずつ高ぶっていくのを感じていた。
「…はは、いいですねこの感じ。俺、嫌いじゃないですよ」
〈 Stand by. Ready 〉
「ふふ、実は私もちょっと楽しみだったりするのよ。君との組み手」
それはそれは、と言葉を漏らす。
そしてドライバーへと変えたトリスのバックルを開き、カードを取り出す。
「変身!」
〈 KAMEN RIDE・DECADE ! 〉
カードを挿入し、バックルを回す。現れた九つの影が俺と重なり一つとなり、体はディケイドへと変わる。
「それが…君の力、ね」
「はい。それじゃあ……よろしくお願いします」
「あ、こちらこそよろしく」
変身した状態で頭をペコリと下げて、挨拶をする。クイントさんもそれに倣って頭を下げる。何事においても、礼儀ってのは重要だからな。
お互いに頭を上げて、相手の目を見る。クイントさんの目は、すでに真剣そのもの。まぁこっちは仮面つけているから、クイントさんはわからないだろうけど…雰囲気は察してくれているようだ。
「それじゃ…」
「やりましょうか…」
お互いの緊張感が高まっていくのを感じながら、それぞれの構えを取る。
俺は左半身が少し前に出るように立ち、右手を少し引く。左手は軽く開き、右手は拳を作る。
クイントさんはローラーブーツを立てて、俺と同じように右手を引いて構えている。ただ俺と違うのは、姿勢が俺よりも低いという点だった。
「「………」」
暫しの沈黙。互いに目をそらさずに、ゆっくりと力を込めていく。
瞬間。
ドンッ!!
「っ!」
クイントさんの足下から轟音が響き、クイントさんの姿が迫る。
それを理解した俺も左足を踏み込み、右拳を振りかぶる。迫るクイントさんも右拳を突き出そうと力を込める。
ドバァァァンッ!!
「「っ!」」
それぞれの拳が突き出され、中間地点で激突する。その衝撃で炸裂音が響き、両拳が弾かれる。
弾かれた拳はそれぞれの体をも引っぱり、二人の体は後退する。
「ぐぉおっ!?」
だが、ここで俺の方に違いが現れる。
確かにクイントさんも俺も勢いよく弾かれたが、クイントさんは何事もなく着地してみせる。だが俺はというと、その勢いのまま空中で後転していた。
(おいおい!あの体の何処にこんな力が…!?)
先程の一撃における俺と彼女の相違点。おそらくそれは拳を振るう時のスピードだろう。
彼女の足に付けているローラーブーツ。あれが瞬間的なスピードを生み出し、筋力以上の破壊力を生んだのだろう。
(こいつはどえらいな……。破
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