暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
47話:士の2月13日の出来事
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ったので…」
顔だけこちらに向けて、頬を掻きながら照れくさそうに言った。
ちょっとその仕草が、少し子供っぽくて意外だった。
先程までのシリアスな雰囲気や、戦ってる間の時の雰囲気とも違う、年相応の仕草だった。
そこがまた、少しかわいらしくも見えた。
「フフフ…」
「な、なんですか…」
「いえ、なんでも」
そう言いながらも、未だに笑い続けてしまう。それを嫌そうに見る彼は、私の目に面白く映っていた。
その時、彼と私の間にモニターが現れた。
『士君、待たせたわね。合否の結果が出たわ』
そこに映っていたのは、レティ提督だった。
「どうなりましたか」
『あなたの性格から言って、遠回しに言うのは嫌いだろうから、結果だけ先に言うわね』
そう前置きをしてから、レティ提督は口を開いた。
「そんでまぁ、合格した訳だ」
「へぇ、ほう…」
俺の話が終わると、はやては面白そうに頷いていた。まぁ反応なんてなんでもいいんだけど。
「そんなことがあったんか〜…」
「あったんだ〜」
と、昨日の経緯をはやてに放した。
なんだか変にニヤニヤしているが…そこまで面白い話だったか?
「まぁ合否の話の後、機会があったら模擬戦でもやろうって話もしたりしてな」
「へぇ〜……だそうやで、なのはちゃん」
[へぇ、そうなんだ〜]
だが突然聞き覚えのある声が聞こえ、俺の心臓は体の中で飛び跳ねた。
[そんな事があったのに、私には教えてくれなかったんだ〜]
「お、お前なのはか!?」
その声の主はなのはだった。だがいつもの声色よりも、少し恐怖感があった。
[な、なのは、なんか恐いよ]
[でもフェイトちゃん、士君が別の女の人と会ってたんだよ?]
[い、いやそれは…]
ドス黒い雰囲気を醸し出すなのはの念話に、新たに声が割り込んできた。
「ふぇ、フェイト!お前なのはの側にいるのか!?」
[え、まぁうん…]
その念話の主はやはり、フェイトだったようだ。
「だ、だったらなのはを止めてくれ!そうでもしないと、俺が殺される!」
[う、うん。わかっ―――]
[フェイトちゃん、私はこれから士君とO☆HA☆NA☆SHIするから、邪魔しないでね?]
フェイトがなのはを止めるのを了承しようとした瞬間、フェイトの言葉に被せるようになのはが言葉を発した。
[……ごめん、士。私の手には負えそうにない…]
「畜生ぉぉぉぉ!!」
そしてフェイトが次に発した言葉は、諦めの言葉だった。
くっそ!最後の希望までも摘んでしまうのか、今のなのはの気迫は!
[それじゃあ士君……O☆HA☆NA☆SHI、しよう
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