暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
47話:士の2月13日の出来事
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だ。元々、フェイトがそう願っていたが、アリシアはともかくプレシアは事件の容疑者。あまりそういうのに詳しくないので、深い事情は知らないが、容疑者の墓を作るなんて話は前世でも聞いた事がない。

それでも、アリシアだけでなくプレシアの墓も作られているのは、リンディさんやレティさんの計らいらしい。
詳しくは知らないが、十二月の“闇の書事件”でプレシアの関係者であるフェイトやその他の皆が功績を上げた事で、“上の連中”が少しは融通を利かせてくれた、と言う事だそうだ。

墓の場所は一般人と同じ。この場所にはリンディの夫でクロノの父、クライド・ハラオウンの墓もあるという話だ。

「……よし…」

色々な近況や助けられなかった謝罪などを心の内でして、俺は閉じていた目を開け、立ち上がる。

「機会があったらまた。今度はフェイトと一緒に来るよ…」

そう言い残し、俺は踵を返す。

〈マスター、真っ黒が来ましたよ〉
「おい、真っ黒言うな。士、そろそろ…」
「あぁ。丁度終わったよ。今そっちに行く」

そこへ声をかけてきたのは、トリスの言う通り黒い服一式に身を包んだクロノだった。
俺はそのクロノがいる場所へ向かい、合流する。

「これから試験会場へ向かうが…気分はどうだ?」
「ふふ、万全も万全。気分最高だ」
「そうか」
〈マスターのバイタルは数値で見る限り万全です〉

並んで歩きながら、笑みを浮べながら話す。昨日はよく眠れたからな、気分はいい。

「筆記は合格ライン。後は実力を計る試験になる訳だが…」
「射撃系には、まぁ不安要素ありだが…他は何とかなると思う。いや、してみせると言えば良いか」
「自信たっぷりだな」
〈負けフラグにならなければいいですね〉
「変な事を言うなよ、相棒」

たく、ほんとになったらどうしてくれんだ。

「それじゃあ、いくぞ」
「おう」

俺達が向かう先には、黒塗りの車。運転手は勿論管理局の局員だ。

「まぁ、なんだ……がんばれよ」
「あぁ。目指すは一発合格」

そう言ってクロノがらしくもなく拳を出してきたので、俺も言い返しながら拳をコツッと当てる。


















〈 Dimension bullet 〉
「はぁあっ!」

足を前に動かしつつ、銃口を向け引き金を引く。
銃口から放たれた魔力弾はスフィアへと向かい、命中する。

だが今度は別方向のスフィアから新たな攻撃が放たれる。

「ちぃ!」

俺は思わず声を漏らし、前へ飛び出す。前受け身を取るように体を動かし、その勢いでスフィアの方向を向く。

それと同時に銃口を向け直し、再び引き金を引く。
ライドブッカーから放たれた魔力弾三発中、二発は見
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