暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
47話:士の2月13日の出来事
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「いや〜、はやてはやっぱり料理が上手いな」
「はは、士君には負けるよ」

そう言うが、やっぱりはやては料理全般が上手い。今回のチョコだって、初めて作る割には上手に出来てる訳だし。しかも甘さ控えめのビターチョコ。

「これはお返しは少し覚悟しないといけないな。主にお財布事情方面で…」
〈がんばった方がいいですよ〉
「ははは、楽しみに待っとるよ。まぁ、そこまで高価なもんじゃなくてもえぇけど」

はやてはそういうが、やっぱりもらったもんのお返しとなれば、それと同等の物を用意しないといけないと俺は思う。そうじゃないと失礼だろ。

「そうだな…皆手作りだった訳だし、俺も手作りで対応するのが妥当かな…(ボソ)」
「ん?何かゆうたか?」
「いや、なんでもねぇよ」

おっと、聞こえてしまうところだった。楽しみに待っていてくれるのだから、中身は秘密にしていた方がいいだろう。

「そいえば、士君昨日はミッドで何しとったん?」
「ん?言わなかったけか?」
「うん。少なくとも私は聞いてへんよ」
〈因になのはさん達にも言ってませんよ。後で怒られるかもしれませんね〉
「それは…こわ…」

そうだっけか、と思いながら目の前に置かれている紅茶を口にする。どうせクロノかユーノ辺りがしゃべってると踏んでいたんだが、そうでもなかったようだ。

「試験を受けてたんだよ。陸戦AAA(トリプルエー)ランク取得の為の、な」
「え、そうだったん!?」

さらっと簡単に昨日の出来事を言うと、はやては目を見開いて驚いた。そこまで驚く事か?

「まぁ落ち着け。別にこれと言って重要なもんじゃないし…」
「いやいや、重要やないか!で、で!合格したんか!?」

机をバンッと叩いて抗議してくる。いやいや、耳痛いよ。もう少しボリューム下げて。

〈合格しましたよ。満点ではありませんでしたが…〉
「そっか!そりゃよかった…!」

トリスの言葉に目の前で安心するはやて。そこまで反応を表に示すかね…

「で、で!どんな試験やったんや!聞きたい聞きたい!」
「のわっ、顔近っ!わかったわかったから!話すから顔遠ざけろよ!」

ぐいぐいとはやての顔が押し迫る。あぁもう!なんでそんなになるかね!

「まぁ、そうだな…。まずは……」


















2月13日。
この日、俺はミッドチルダへやってきていた。いや、正確には昨日の夜にミッドに到着し、一泊してこの日に至る。

そしてこの日の最初の行動は、墓参りから始まっていた。

「………」

手を合わせ、頭を下げる先には……プレシア・テスタロッサとアリシア・テスタロッサの、二人の墓があった。
この二人の墓は最近出来たもの
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