修学旅行編
第五話 隠されていた事
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二日目。僕たちリトルバスターズは近所でやっているお祭りへと出かけた。
「りんご飴あるよ〜」
「これがじゃぱにーずふぇすてぃばるですね!」
「お祭りって、こんなに楽しいんだ・・・」
小毬さんはお祭りが初めてのクドと葉留佳さんを案内している。
「しかし理樹、クドはともかくはるかの奴は祭りの申し子だと思ったんだが・・・。理由があるのか?」
「葉留佳さんは家の事情があったからね・・・」
事情は知っている鈴以外のリトルバスターズメンバーは無言だった。
「んなことよりよう、とっとと飯食おうぜ!」
「いよっしゃあ!」
「この集まりでの真人少年とネジが外れた謙吾少年の存在は希有だな。沈んだ空気が元通りだ」
「もう少し節度をわきまえればよいのですが・・・」
「ああいう奴もいなきゃ楽しくないぜ?もっと羽目外してもいいんじゃないか?」
「まあ、初代リーダーがこういう性格だからね」
「理樹、さっさといくぞ!」
「わかったから落ち着いて、鈴!」
こうして夜も更けていく・・・。
三日目の朝。今日は学校に帰る日だ。
あの後宿でも馬鹿騒ぎをした僕らは死んだように眠りこけていた。そんな中早めに目覚めた僕は海に出ていた。
「落ち着いたか、理樹」
振り返るとそこに恭介が立っていた。
「うん、少しは頭の整理がついたよ。で、いくつか質問したいことがあるんだけど・・・」
「・・・古式、のことか?」
「そう。僕たちが修学旅行に行く前に古式さんは死んでしまっていたはずだった。でも僕は彼女を見たんだ、こっちの世界で」
「そうだな、他は?」
「恭介の事だよ。バスから転落した後すぐに燃料の穴を塞ぐなんて不可能だ。今までは入院していたから聞かなかったけど、詳しく聞かせてほしいな」
「いいだろう。全ての質問に答えてやろうじゃないか」
不敵に笑いながら、恭介は言った。
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