第玖話『雨の日の出来事』
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
!このオンナをブッ殺せ!!!」
「え?あ、辻堂、そっか」
ゴキゴキと肩の骨をならすティアラ。
「おっしゃ、食らえや辻堂!スーパーミラクルエキセントリックアターックッ!!」
乙女チックな技名には似つかわしくないもの凄いタックルが愛めがけて行くが……
ひょいっ
軽く受け流す愛。そのまま、江乃死魔メンバーが居る方に突っ込っでいく。
「ちょっ!?なんでコッチくるシっ!?」
ツルッ
「ぎゃー」(ごちーん)
「ぎゃー!」(ぷちっ)
そのまま転けて、自滅した。さらにその下敷きになったハナ……可哀想に…。
「サイの突進って電車も脱線させるらしいけど、自然界で直撃することはあんまないそうだな」
「どいつもこいつも〜!!」
苛立ち始める恋。
「こうなったら――全員でかかるんだ!」
「ええっ!?で、でも」
そして、ついにやけになる。
「20対1よなんとかなるわよ!」
「そっそうか」
ビビッっていた他のメンバーだったが恋の一言でやる気を出す。しかし、この時点で負け確定だなこりゃ…。
「おっと、オレ達を忘れてもらっちゃ―――」
「いい、おまえ等は下がってろ」
前に出ようとする久美子を静止させる。
「『乱闘』になるより、一方的に殲滅した方がいい」
「かかれーっっっ」
「だるるるるるるるァァアアアーーーーーー!」
「どォりゃあああああーーーーーっっ!」
恋のかけ声と共に一斉に愛に向かっていく江乃死魔、しかし―――
「……はッ」
ドゴッッッ!
グシャッ、
バギメギゴキボギッッ!
「………」
一方的に殲滅した。まあ、こうなることは解っていたけどな。
「……な」
「「「………」」」(ピクピク)
「なんでだよぉ〜〜〜〜っ!」
江乃死魔20人倒れて痙攣しているのを見て叫ぶ恋。
「ふぅ……やっぱケンカしても……熱くなれねーや。まあ、今日はそこが目的じゃないしべつにいいいか」
「くそー、でたらめな強さしやがって〜」
いや、そんなことは挑む前から解ってた事だろ?
「さて、テメーはどうしようか……そうだ、授業妨害の罰としてうちの全校に土下座してから人間ローラーにでもなってもらうか」
なんとも、凄い嫌がらせだ…。
「写メ→ネット流出が1日でされる時代だからなぁ。明日には江乃死魔は空中分解してるかもな?」
「くっ――」
苦虫を噛みつぶしたような顔をする恋。
「さて、それじゃあまずは、土下座か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ