スーパーロボット大戦OG外伝
0480話
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その様子を見ながらそっと喉から手を離す。
「……俺の刀は確かにお前を捉えた筈だ。それなのに何故お前がそこにいる?」
「さて、なんでだろうな?」
「貴様、真面目に答え……」
お前から貴様へと俺への呼び方が変わったその瞬間。再びムラタの喉へと右手をこれ見よがしに伸ばしてやる。
「っ!?」
俺の右手を見た瞬間、咄嗟に背後へと跳び退るムラタだったが、先程と同様に瞬動を使用した俺は次の瞬間には既に再びムラタの懐へと潜りこんでいた。そのまま喉を鷲掴み、右腕一本で鍛え上げられたムラタの身体を持ち上げる。
「ぐっ、が……」
「言葉に気を付けろよ? 力を信望するお前が、その力で俺に圧倒的な差をつけて負けたんだ。そんなお前が俺に貴様、だと?」
言い捨て、ゴミでも捨てるかのようにムラタを地面へと放り投げる。
「げっ、げほっ……」
咳き込んでいるムラタへと視線を向け、口を開く。
「己の分、というものを弁えるんだな」
「……」
何も口には出さないが、それでもその視線は俺に対しての獰猛な闘争心を放っている。……なるほど、これだけ力の差を教えてもまだ折れないか。俺としては今の一連の出来事で明確な上下関係を作っておきたかったんだがな。
この手の輩は、そうでもしないと容易く自分の欲望に従って暴走するのが厄介だし。
こうして、クロガネ襲撃前夜は過ぎていく。
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