暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0480話
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いて口を開く。

「ああ。カスタムされたガーリオンを使うムラタというパイロットがいるんだが、時折今回みたいにフラリとどこかに消えるんだよ。まぁ、それでも翌日には戻って来るから構わないんだが」
「へぇ、カスタム化されたガーリオンねぇ」

 やはりムラタで間違い無いらしい。フラリとどこかへ消えるというのは、恐らく剣の修行か何かなんだろう。

「ああ。色々と危険な奴ではあるが、腕は相当に立つ。それこそ、この部隊全員と渡り合える程にはな」
「そうか。それなら会えるのを楽しみにしておこう」
「……人格的には今も言ったようにあまりよろしくないんだがな」
「なに、俺自身腕には覚えがあるからそう言う奴との付き合い方はそれなりに知ってるさ」

 俺の言葉に微妙な顔をしながら頷く男。

「そう言えば、手伝って貰えるのはテスラ研に関してだけか?」
「ん? 俺はそう聞いてるが? 他にも何かあるのか?」
「ああ。実は急遽入った依頼で、明日この近くを通るクロガネに襲撃を掛ける事になっていてな。出来ればそれにも協力して貰えば助かるんだが」

 チラリとミロンガへと視線を向ける男。
 まぁ、機体の殆どがリオン、バレリオン、ランドリオンだから俺の機体は欲しいんだろうが……

「悪いな、俺が手を貸すのはテスラ研に関してだけだ。テスラ研に関しても俺の都合で手を貸す訳だから、完全にそっちの都合に合わせる訳にもいかないしな。俺に関しては、あくまでも計算外の戦力で、使えたらラッキー程度に考えておいてくれ」
「……そうか。ならあくまでも戦力外として考えさせて貰う」

 俺の今回の目的は、あくまでもテスラ研に侵入してヒュッケバインMk-Vを盗み出す事だ。戦闘開始時と脱出時程度なら幾らかは参戦できるが、最も戦闘が激しくなっている時には恐らくテスラ研内部にいるだろう。
 そんな風に考えている時だった。ズシン、ズシンという音が聞こえてきたのは。

「珍しいな。いつもは戻って来るとしても朝になってからなんだが」

 その言葉で誰が近づいて来ているのかは予想が付いた。そして数秒後にその予想は外れる事無く当たる。木々を折らないようにして進んでくるのは1機のガーリオン・カスタムだ。ただし通常のガーリオン・カスタムとは違い赤……否、単純な赤ではなく血のような赤とでも表現すべき機体色をしており、その左腰には刀がぶら下がっている。機体色の赤は敵の返り血を現し、そして左腰にぶら下がっているのはリシュウ・トウゴウから盗み出したシシオウブレードだろう。つまりは無明。先程まで話題に出ていたムラタの機体だ。
 その機体は俺達の目の前まで歩いてくると動きを止め、コックピットブロックを開放する。そして現れたのは髭面の男だった。左目には刀傷と思われる傷跡が残っており、その佇まいから
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