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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第214話】
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んな俺の雄叫びがアリーナに木霊すると、IS解除した楯無さんが――。


「うふふ、ヒルトくん、お疲れ様。 ……悔しいかもしれないけど、まだお姉さんの方が一枚上手だったって事ね♪」

「くっ、悔しい……! 一矢も報いる事が出来ずに完封されるなんて……!!」


 誰もいなければ、俺は地団駄踏んでいただろう――模擬戦とはいえ、やはり負けると悔しい。


「……ともかく、ありがとうヒルトくん。 実践データ、なかなかとれなかったらから助かったわ」

「……くっ……! 役に立ったのは嬉しいけど、負けたのが悔しい……。 次はせめて一矢報いますよ」


 そう言うだけ言って、俺はピットへと戻った。

 ……多分、今鏡を見たら物凄く悔しそうな顔をしてるんだろうな……。

 一人ごちりながら、更衣室へと向かった。

 一方――。


「一矢報いる……かぁ。 もう一矢報いてるわよ、ヒルトくん」


 そんな呟きと共に部分展開されたアクア・クリスタルの内の一基が真っ二つになり、アリーナ地表に落ちる。


「……もう少し判断が遅れていたら……ヒルトくんが生徒会長になってたわよ。 ……はぁ……油断しすぎちゃったわね、私も……」


 そうごちると、既に雨はあがり、夏の日差しがアリーナ地表を照らしていた――。
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