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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第214話】
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 水だと解っていたとしても、手に伝わる人を切り裂くその感触は嫌なものだった。


「あらら……お姉さん真っ二つ。 ……うふふ、やるわねヒルトくん」


 まだ愉しげな表情を浮かべるのは余裕があるからだろう。

 残り本体を含めて四人の楯無さん。

 そのまま背部ブースターを点火すると、一気に加速――。

 雨の中、空気を切り裂く音と背部ブースターから点火された轟音がアリーナに響き渡る。

 残った分身体三体が一斉に阻む様に立ち塞がり、ランスを前面に構えた。

 こうすれば、相手が勝手に突き刺さる――歩兵が騎馬相手に勝利する為に生み出された戦法だった……筈。



 既に加速のついた俺だが――ランスを構えた三体の分身体前面に八式全八基を展開――距離が詰まり、一斉に全基が突きによる一撃を放つと、構えたランスの切っ先からぐにゃりと形成崩壊し、四散する――だが、その瞬間――。


「……残念だったわね、ヒルトくん」


 勝利を確信したのか、口元が笑みで歪む楯無さんを見た次の瞬間には、爆発に飲み込まれていた。

 最後の三体の内の一体に、爆発する分身体が混ざっていたのだ。

 気付いた時には既に遅く、視界一面に覆う真っ白の閃光が眼前を支配していた――。


「うふふ、流石にお姉さんも少しだけ焦ったわ。 ……でも、データは取れたしこれで――……ッ!?」


 楯無さんの表情が変わり、目を見開いていた。

 シールドエネルギーがゼロになった筈の俺が、その爆発から抜け出ていて既に肉薄していたからだ。

 ……まだ、シールドエネルギーはゼロになっていないのだが、ほぼ枯渇状態と言っても良いだろう。

 残りシールドエネルギーは2だからだ。

 ……爆発の規模自体は確実に俺のシールドエネルギーをゼロにさせる程だったのだが、前面に展開していた八式・天乃御柱全基が障壁となったからか、爆発の衝撃を和らげていた。

 ……四月のセシリアとのクラス代表決定戦でも、デコイみたいに攻撃の肩代わりになったりもしたが……。

 そんな考えを払拭する様に一気に天狼を横に振り抜くと、水のヴェールを切り裂く。

 その確かな手応えを感じ、そのまま振り抜く――だが。


「うふふ、ちょっと焦っちゃったけど……まだ、お姉さんにはその一撃は届かないかな?」


 切っ先が楯無さんに触れると、本体と思われていた楯無さんが液状へと形成変化し、形が崩れる。

 そして、いつの間にか背後に回っていた楯無さんからの強烈なランスによる突きの一撃を受け、シールドエネルギーがゼロに――。

 この瞬間、一矢も報いる事が出来ずに俺の敗北が確定した。


「あーーーッ!! 悔しーいッ!!」


 そ
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