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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第214話】
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一斉に静止した雫が礫の様に襲いかかってきた。
「……ッ!」
小さく舌打ちすると、俺は後方へとバックステップと同時にランドホイールを起動――回避行動に移る。
先程まで俺が居た地点目掛けて飛んできた無数の水の弾丸。
その圧倒的な水の弾雨がアリーナの土を抉りとっていた。
そのまま俺は疾風を呼び出し、ランドホイールでパワースライドしながらアリーナコーナーを曲がり、疾風を構えると――。
「動かないのなら……一撃、入れさせてもらうッ!!」
粒子形成されたエネルギー矢を放つと、閃光を放ちながら突き進む――だが。
「あはっ♪ 残念でしたー♪」
降り注ぐ雨が、エネルギーの矢を阻む壁となって四散――辺りに水蒸気が立ち込める。
「うふふ、連鎖爆発――なんてね♪」
パチンと指を鳴らすと、進行方向を防ぐように目の前が爆発――咄嗟に急上昇するも、その地点を狙いすましたかのように村雲周囲の空間が一気に爆ぜた。
「グゥッ……!? ……耳鳴りが……ッ……」
保護されてるとはいえ、至近距離からの爆発音に耳鳴りが止まず、まるで鐘の音色がひたすら頭に響いてる感じだった。
爆発の衝撃に、叩き付けられる様に地面へと墜落すると、追い撃ちをかけるように連鎖爆撃をかける。
頭上や周囲を連続で爆破する楯無さんのその様は、Sっ気に目覚めた女王様の様な表情を浮かべていた。
「ガフッ……! ぐあ……ッ!」
なすすべなく、削られていくシールドエネルギー――もう既に、残り百を切っていた――と。
「うふふ、データは結構取れたから――そろそろフィナーレといきましょうか?」
爆撃を止め、水浸しになったアリーナ地表に着地する楯無さん。
周囲には大きく肥大した水のバリアーが囲い、全く濡れた様子もない。
「……ヒルトくん、最後は無数のお姉さんに囲まれてやられたい? それとも、お姉さんのなんちゃってオールレンジ攻撃とか?」
言って、パチンと再度指を鳴らすと周囲の水が形成され、楯無さんが総勢十人程形成され、俺の上空を包囲するように水の弾丸が空中に静止していた。
「……俺としては、どちらも遠慮したいですね」
どちらを受けても、多分負けは確定だろうし、この数を避ける事は不可能だろう。
……だが、まだ一矢報いてないから諦めるつもりもないが。
……現に、まだかすり傷一つすら負わせていない。
……まあ、ただ俺が弱いだけかもしれないが。
ゆっくりと立ち上がると、装甲表面についた泥が落ちていく。
既に地表は雨で濡らし、抉りとられた地表には少しずつ水溜まりが出来上がって
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