第二章 四話 ロボットは漢の浪漫
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とができる。
ギリアスはそのモジュールのデータをデータプレートにコピーするともときた道を引き返した。
*
惑星シャンプール 改装ドック
ギリアスが海賊のアジトを漁っている頃、白野とバークはユニコーンにカタパルトを搭載するべくハッスルしていた。
作業用ワークローダーなどを使用してほとんど突貫工事並みの速度で作業を進めて行く。
まず、ユニコーンの最大の特徴である艦首に搭載された大出力プラズマ砲【メテオプラズマ】の下部ユニットが一度取り外され特徴的な外観を形作っていた船体下部のスペースがフリーとなる。
そして、フリースペースを利用してユニコーンの内装モジュールを搭載するための内部スペースを確保、これによりようやくカタパルトとそれと接続される艦載機の格納庫を増設するための準備が整う。
白野とバークが悩んだ末に採用したカタパルトはネージリンス系統の空房よくあるレールカタパルトではなく、通常の打ち出しカタパルトであった。
レールカタパルトは良くも悪くもスペースを食う。
ヤッハバッハのダルタベル級は、逆にカタパルト自体を武器にするユニークな発想だったが。
ともかく、カタパルトの搭載が開始される。
こうした元々の仕様にない大幅な改造は個人の手でやるしかない。
マイナーチェンジなどの比較的簡単な作業なら改装ドックの自動操作で十分事足りるが、残念ながら本来無いカタパルトを取り付けるのは個人の手でやることの範疇に入る。
で、バークがやたらハッスルしているのだ。
ゴリゴリだのガンガンだのと派手な音を立てながらカタパルトを内部スペースに増設して行く。
ユニコーンの居住スペースにもその音は届いているが、事前に工事のお知らせをしていたのとバークの技術狂いと部屋の防音設備が合間って誰も気にすることはなかった。
唯一オペレーターのゲイケットは船外からそれを楽しそうに眺めていたのだが、他の一般クルーは外で何が行われているのか知らない。
ちなみに、経理担当のバウトは新たに艦載機の操縦経験のあるクルーを採用する注文を付けられたので、完璧な採用リストを制作した後、医務室のエーヴァに胃薬を貰いに行った。
*
惑星シャンプール 海賊のアジト
ユニコーンが大規模改造をしていた頃、ギリアスはアジト内部をくまなく捜索していた。
さらに何かあるのではないかと思ったのだ。
そして、今はアジトの中層にある廊下に立っていた。
廊下には幾つかの扉があり、それはどれも電子ロックするための端末が取り付けられている。
どうやらここは収容施設のようなものだったらしい。
「......?開かねえ?」
扉を一つづつ開けていたギリアスだったが、最後の一つのドアが開かない。ガチャガチャと開閉ボタンを押すも、その硬く
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