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ソードアート・オンライン〜冥界を司る女神と平和の創り手〜
第7,5話 《Untouchable!》 詩乃SIDE
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君?」

「やっぱり朝田さんか!よかった〜、人違いだったらどうしようかと思ったよ」

新川君?は柔和な笑みを浮かべて安堵の息を吐いた。

「あ、そうだ。ゲーム内では本名は厳禁だよ。というか現実での情報を話すのは避けた方がいいから」

「そう、分かった」

「ここでの僕の名前はシュピーゲルだから。それで、キャラネームは何にしたの?」

「シノンよ」

「そっか、良い名前だね」

良い名前なのだろうか?

本名を少し弄っただけなのだが………

「それにしても、シノンは良いアバターに当たったね。とても可愛いよ」

………え?

今、何て言った?

「ごめん、シュピーゲル。聞き間違いかな?今、可愛いって言った?」

「え?言ったけど……」

「………どこかに鏡ない?」

「えっと、あそこにあるけど……」

ミラーグラスを鏡代わりに自分の姿を見る。

そこには、十人が十人共美少女だと言うであろう姿があった。

「……………シュピーゲル」

「何?」

「アカウントの削除の仕方教えて」

「え……えええええええええええええ!?」

シュピーゲルが大声を上げる。

「そのアバダー捨てちゃうの!?勿体ないよ!それに作り直してもまた同じアバダーになる可能性だってあるし、それにお金も掛かるよ!」

うっ………確かに。

バイトを始めて少し余裕が出来てもできる限り出費は抑えたい。

それにGGOは毎月接続料を払わないといけないからその分お金も掛かる。

はぁ、仕方がないか………

「分かったわ。お金が掛かるのは困るし」

「うん、それがいいよ!」

シュピーゲルは頭を立てに振りながら言う。

「それじゃあ、僕のフレンドを紹介するから付いてきて」

「フレンド?」

「ああ、GGOを古くからやっていて、凄腕のプレイヤーなんだ」

シュピーゲルの後に着き、案内をしてもらう。

着いたのは落ち着いた雰囲気のバーだ。

扉を開けて入ると中には黒い髪をツインテールにした女の子がいた。

女の子がこちらに気付くと手を振って来た。

「お〜い、シュピーゲル!」

「あ、シュート!久しぶり」

この子がシュピーゲルのフレンド。

結構可愛い子ね。

そんなことを思ってると急にシュピーゲルを睨みだした。

「あれ?久々に会ったのになんでいきなり睨むの?」

「いや、ただ不公平な神様の事を恨んでただけ」

と、不機嫌に緑色の何かを飲み干した。

「で、後ろの女の子は誰?」

「そうだ、紹介するよ。彼女はシノン。僕の、一応友達かな?それで、こちらはシュート。僕のフレンド」

「初めまして。シノンです」


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