第1話 「コード・クラッシュ/CHORD・CRASH」
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て行っていい?一緒にご飯食べたいんやけど?」
「ええ、はやてちゃんの御友人でしたら歓迎いたします?」
「やったぁ!……あ、でも……」
しかし、アキトはついレッドのことを忘れそうになった。心配した後のレッドは怒ると結構怖い。この前なんて夜遊びしているところを見つかってみっちり説教されたことがあった。
「どうしたん?」
「ごめん……行きたいけど、兄貴が家に居るし……」
「それでしたら、お兄さんにご報告してからこちらへ御出でになられてはいかがでしょう?」
「え、いいの!?」
「ええんよ?うち、アキトが家に来るのを待っているから、早くお兄さんの所へ行ってき?」
「ありがとう!えっと……家はどこ?」
アキトははやての自宅の番地をメモし、彼女たちと図書館に出た。すると、
「シグナム!」
はやてが駐車場で二人を待ち続けている一人の女性にそう言った。シャマルと違ってシグナムは勇ましくやや女性らしさからかけ離れていた、まるで戦士のような顔つきだった。
「はい……おや、こちらの方は?」
するとシグナムはアキトへと目を向ける。しかし、シグナムはアキトを怪む目で睨みつけた。
「な、何だよ!」
アキトはそれを気に入らず、言い返す。
「シグナム?この子はアキト、ウチの友達や?だからそんな怖い顔せんで?」
「……わかりました」
「……」ムス
アキトは何やらシグナムの態度が気に入らず、彼女の背を睨み返した。
「アキト、ごめんね?でもシグナムだって本当はええ人なんよ?」
「う、うん……はやてが言うなら」
そのとき、遠方から金網を飛び越えてアキトの名を叫び一人の青年がこちらへと駈け寄って来た。レッドである。長身で分け髪に束ねた金髪、そして左目の眼帯。アキトは一目で自分の義兄だということが分かった。
「レッド?」
「アキト、お前いつまで油売ってんだ?心配したんだぞ?」
そういって、レッドは軽くアキトの頭を叩いた。アキトも舌を出して、テヘヘと苦笑いを浮かべる。
「ごめん?ちょっと友達と話していて?」
「ダチ?ああ、この人たちか?」
すると、アキトははやて達に自分の兄を紹介した。
「あ、はやて?こっちが僕の兄さんのレッド。今じゃあ唯一の家族なんだ?」
「そうなん?こんにちは、うちは八神はやてと言います。こちらに居るのがシャマルとシグナム、この人たちもウチの大切な家族なんです」
「御親切にどうも?いや、アキトも隅に置けねぇな?よりによって女の子のダチを作るなんてよ?」
人前で愛称よく笑うレッドに、アキトは少し照れくさくなった。
「そうだ、レッドさんもウチの家に来ませんか?今アキトをお食事に誘う追うとしたところでして?」
「え、いいのかい?俺ぁ、しがないジャンク屋だぜ?」
「なら、来なくても結構だぞ?」
と、シグナムはレッドに言う
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