第二章
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それでいいんだな」
「ええ、駄目かしら」
「好きにしろよ」
俺は笑わなかった。笑えなかった。
今は笑えなかった。とてもだった。
そしてそのうえでだ。俺はこうあいつに返した。
「俺もな」
「あんたも?」
「何度でも歌ってやるからな。だからな」
「そうしてくれるのね」
「ああ、それじゃあそうしなよ」
俺は早速またギターに手をやった。そしてだ。
あいつが一番好きなその曲の前奏をはじめた。それからだった。
あいつは俺の傍に来てくれて。また寄り添ってくれて。
また二人になった。俺達は戻って。俺の歌を聴いてくれた。
俺達は静かにその中にいた。俺の涙が止まっていた。少しずつ笑顔が戻ってくるのがわかっていた。その中での言葉だった。
You love Rockn Roll 完
2011・3・7
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