第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第44話 リズのお願いクエスト1
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ロップアイテム――を、今持ってる分を差し引いても、集めるのに何時間かかるか分からない。
「開けー、ゴマ!」
なので仕方なく。そう、あくまでも仕方なく合言葉を言うことにした。決して、一度は言ってみたかった、なんて思ってはいない。……ホントダヨ?
――ゴゴゴゴゴッ……
と、合言葉を確認したのか、俺の前に出ていたクエストに関するメッセージは消え、音を鳴らしながら扉が開く。
……どうやら、アルゴが言ってたことは本当だったらしい。というか、嘘だったら絶対に後で何かしら恨んでいたと思う。
「な、なーんだ。扉を開けるために言ったんだ……。突然叫びだすから、頭がついにおかしくなったんじゃないかって思っちゃった……」
「あたしもです。でも良かった。お兄ちゃんが扉が開かないからって、そんなベタベタな言葉を突然叫んだんじゃなくて……」
喋り合いをやめて、後ろから俺の元に来て言われた二人の言葉が、心にグサグサと刺さるのはなぜなんだろう?
「は、ははは……そ、そんなことあるわけないじゃないか。ちゃ、ちゃんと分かったうえでのことだよ……」
なぜが自分から出ていた声は震えていた。
「あれ? でもどうしてあんた、扉の開け方知ってたのよ?」
「リズがさっき『このクエストは情報屋の情報だ』って言ってたから、情報屋に聞いて教えてもらった」
さっき聞いた事を元に、リズに誤解が無いように伝える。
するとリズはどうやら納得したようで、
「へー、まあ分かったんだったら良かったわ。――さあ、行きましょ!」
扉の中へ歩き始めた。
そのリズのあとを、俺とシリカもすぐに追った。
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