第八十三話
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第八十三話 企画として
梨花は自分の家にクラウンのメンバーを集めた、そのうえで五人に対して彼女達としての提案をしたのだった。
「クラウンは七人でいこう」
「亜美ちゃんを入れてなのね」
「そう、そうしてね」
華奈子にも答える。
「七人でやっていこう」
「いきなり入れるのね」
赤音は梨花の提案に普段は明るい目を少しぎょっとさせて言葉を返した。
「そうするのね」
「そう、そうしよう」
「かなり勇気がいるけれど」
それでもだとだ、梨花は言うのだった。
「そうしよう」
「それでその中でなのね」
美樹は梨花の考えを察して言った。
「亜美ちゃんがどんな娘かを見るのね」
「多分悪い娘じゃないしね」
梨花は自分の予想だがこうも述べた。
「だからここはね」
「亜美ちゃんを入れるのね」
「それが一番いいかしらね」
春奈は考える、それでも普段の優しい感じは消さずにその顔で答えた。
「やっぱりね」
「そうよね、ここは思い切ってね」
「それがいいわよね」
「勇気がいることは確かだけれどね」
それでもだとだ、美奈子も真剣な面持ちで言う。
「それでもここはね」
「そうでしょ、若し何かあっても
その時はというのだ、梨花は。
「私達六人いればね」
「六人が団結していればっていうのね」
また赤音が言って来た。
「大丈夫ね」
「中が無茶苦茶にもならないから」
六人がしっかりしていればだというのだ。
「けれど私達の中にね」
「亜美ちゃんを入れるのね」
華奈子はまた言った。
「そうしていくのね」
「そうよ、クラウンは六人からね」
これまでクラウンは六人だった、しかしそれをだというのだ。
「七人になるのよ」
「メンバーが増えてね」
「じゃあいいわね、亜美ちゃんを入れてね」
それでだというのだ。
「これからは七人よ」
「じゃあ今から亜美ちゃんここに呼ぶのね」
華奈子は早速携帯を出した。
「そうするのね」
「そう、そうしようね」
梨花は華奈子に応える、クラウンにとっては重大な決断だった、メンバーを一人増やすだけだがそれが彼女達にとってはそうなのである。
第八十三話 完
2013・11・21
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