入学〜新しい生活〜
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と大分異なり丁寧で優しい声で労いと謝罪の言葉が掛けられ二人とも困惑していた。それは無理もないのだ。何せ彼は身長が190を超える長身なのだ。更に格好は深紅の制服を着崩しその上から漆黒のコートで全身を覆い両手には黒革のグローブ、目は黒のサングラス。コートと同じ色でやや長めの髪は目元に掛り表情が読み取り辛くなっている。そんな外見とのギャップに驚いた2人を慣れた、と言う風に苦笑しながら
「初めまして、今日からココに通うことになりましたジル・E・リュウドウです。ヨロシクお願いしますね、先輩方」
軽くお辞儀をして名乗るジルに慌てながらトワもお辞儀をする。
「ここ、こちらこそ!ヨロシクね!あ、私はトワ・ハーシェルって言います!」
「僕はジョルジュ・ノーム。あ、ソレが申請した荷物だね?預からせて貰うよ」
2人とも名乗り終えるとジョルジュは、ジルが手に持っていたアタッシュケースと肩に掛けていたかなり長めのケースを受け取る。と、そこで鐘の音が聞こえ3人ともハッとする。
「はわわわ!も、もう時間が!ジル君は先に講堂に行って!ジョルジュ君、私達も急ぐよ!」
「そうだね!じゃあ、ジル君また今度!」
2人はそう言うと走っていった。それを眺めながらジルも講堂へと急ぎ足で向かう。こうして、新たな春が始まったのだった。
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