暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
剣と槍と銃と
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ピースメーカーを取り出し、いつものように構える
すなわち、FNを前に突き出してピースメーカーを肩に担ぐような構え

「ッ!!」

戦闘はヘカートUの銃声で始まった。狙われたステルベンは大きく体を曲げ、体勢を崩す
それとほぼ同時に俺とレオンは走りだしていた

「なかなか粋な計らいだねぇ」

レオンの放った突きを上体を傾けることで回避する
そのまま脇に挟み込もうとする
レオンはそれを嫌い、突きの速度をそのままに蹴りを放ってくる

ピースメーカーをクッションに後ろに跳びながら受けとめる
咄嗟の蹴りだったのか威力が弱く全くダメージが無かった
後ろに跳びながらFNをレオンに向けて発砲。が、それはレオンが横凪ぎに振った狙撃銃に打ち落とされる
スコープの部分をもぎ取れたからよしとする

「しかし、君は僕のことばかり気に掛けていてもいいのかい?」

「くっ!?」

シノンのいる方をみるとステルベンが滑るように近づいている
シノンもヘカートで応戦してはいるが、ステルベンは幽霊の様な動きで全てを回避している

「よそ見していてもいいのか?」

「この野郎っ!!」

突き出された銃剣を手で払って反らす
その衝撃でFNを取り落としてしまう

「いいねぇ。その表情。大切な物を失いかけた時の憤怒の表情。やっぱり君はそうでないと」

多少の距離を空けて向かいあっているが、踵を返してシノンの方へ行こうとすれば狙撃銃で撃ち抜かれるだろう。この距離ならスコープなんて関係ない

「リン、こっちは俺に任せてそいつを倒せ!」

「ペイルライダーか!?」

「おまえがそいつを倒すまでの間、俺が持ちこたえてやる!」

その後は声ではなく断続的な銃声が響いた

「倒してしまっても構わんのだろうぐらい言えよ、バカ野郎」

ペイルライダーも命を狙われているはずなのに、初対面であるはずの俺たちのために戦いに身を投じてくれた。ありがたいが、バカだ

「というわけで俺はあのバカ野郎の命も助けたいんでな。覚悟はいいか?」

「もちろん、望むところだよ」

そう言ってレオンは唇を舐める
単純な悪意がない分質が悪い

「勝負なら後でも受ける。だからここは引いてくれないか?」

ナックルのように構えた拳銃で突いてくる銃剣を打ち払い、空いている片手で無理矢理軌道を変える
即席のもので完全にはダメージを防ぐことはできないが、致命傷は避けている

「笑止! 僕は何かを賭けているときの鬼神のような君と戦い、そして切り刻みたいのさ! そして今! そんな戦いができている。仕切りなおせだなんて生殺し……ナンセンスさ!」

「……なら、押して進むまでだ!」

俺はピースメーカーで強くレオンの銃を思いっきり叩く。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ