『第七話』
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んなに多くの血がついても自身の血の臭いのほうが強く臭う筈だ
なのにこのフェレットは人間の臭いの方が強い、これではまるで……
「拓斗君!」
そこまで考えると後ろから声がかけられる。後ろを振り返ると制服を着た高町がこちらに向かって走ってきていた
「どうした高町、こんな所に」
「ちょっと声が聞こえてってこれフェレット?」
「あぁ、ここで拾った」
「あ!怪我してるの!?」
「息はしてる、気絶しているだけだと思うが……」
「コラ〜なのは〜ドコに行くのよ〜」
「待ってよ〜」
高町がフェレットの怪我を見て慌てているところに高町を追って来たのか、バニングスと月村が走って来た
「急に走らないでよ……あれ、拓斗?なんでってそのフェレット怪我してるじゃない!」
「あぁ……バニングス、確か近くに動物病院があったよな」
「私場所知ってるよ!」
「急いで向かうぞ月村、案内頼む」
「うん!」
高町達が来る前に考えていたことを向こうに押しやって、フェレットを清潔なハンカチで包み、動物病院へ急いだ
(極力関わらないようにしているのになんでこうなるかね……こういう運命なのか……?)
月村に案内されやって来た動物病院に着いた俺たちは受付に事情を説明し、フェレットを預け治療を行って貰った。獣医が言うには安静にしていれば良くなるらしい
「しかし、フェレットにしては見たことない種類だな……雑種か?」
「先生、この子ってどこかのペットなんですか?」
「ごめんね、私にもよくわからないわ……」
フェレットを囲んで話していると、そのフェレットが起き、あたりを見回して俺と高町のところで止まった
「えっと……」
高町がそっと指を近づける。高町につられて俺も指を出した…するとフェレットは高町、俺の順で指を舐め……再び気を失ってしまった
一応この野良(?)フェレットは獣医が預かり、俺たちは時間も遅いので帰ることになった
ちなみに、帰り際別にいいと言う獣医にムリヤリ料金を握らせてから動物病院を後にした
「フェレットか〜アタシは無理かな〜犬いるし」
「私も〜猫がいるから……」
動物病院からの帰り道、4人で誰がフェレットを飼うか話し合っていた
「私もかな、家喫茶店だし。たk」
「却下」
三人とも飼えないと言い、高町が俺に聞く言葉を遮って却下する
「にゃ!?まだ言ってないの!」
「言わなくても話の流れでわかる、俺のとこは親が動物を飼いたがらないから無理だ」
「そっか〜」
そんな感じで俺たちは別れてそれぞれの家に帰った
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