一話「珍獣の中の珍獣」
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わけやないんやから大丈夫やろ。んなことより、ほれ、奴さんそろそろ肉に罠にかかりそうやで!」
タロスのハンターの言うとおり、ババコンガはエリアの中心にあるシビレ生肉に気づいたのか鼻をフゴフゴと鳴らしながら、生肉まで近づいていく。
そして、生肉を貪り始めた、その瞬間、
「フルゴゴォォ!?フゴ、ゴッ??????」
ババコンガの身体に異変が起こった。
「来た!!これ!!」
「者どもかかれぇっ!!」
「「サーイエッサー!!」」
痙攣を起こして動けないでいるババコンガに向かって攻撃をする、ハンター達。
レザーライト装備のハンターは鉄刀で桃色の身体を切りつけ、マフモフの少年は少し後ろからボウガンを打ち続けれている。タロス装備のハンターもババコンガに向かってガンランスで腹の部分を突く。しかし、大骨銃槍では切れ味があまりないので、何回か弾かれてしまった。
「フルゴゴォォォォォ!!」
しばらくして、生肉の効果が切れ、怒り心頭に達したのか、ババコンガが大きく咆哮をする。しかし、その口からは唾液が垂れており、少し疲れているようでもあった。
「よっしゃ!!そんじゃあこのポッケ村に舞い降りし男、ジライヤ様がこのクソ猿に止めを刺したるわ!!」
そう言ったタロスのハンターはポーチから一本のビンを取り出した。
「教官のボックスからちょっとお取り寄せしたこちらの鬼人薬グレートで!!貴様の息の根を止めたるわ!!」
意気揚々と調子に乗る、タロスのハンター。だがしかし、
「おい!ジライヤ、後ろ見ろ!!ファンゴ来てるぞ!!」
「は?ウゴォォォォォン!!」
調子に乗っていたためか、後ろから猛スピードで迫ってくる一頭のファンゴに気付かず、その突進で吹き飛ばされてしまう。
そのため、持っていた鬼人薬グレートも吹っ飛んでしまい??????
「??????ゴッ?」
「あっ??????」
運悪く、ババコンガの足元まで転がってしまったのである。
ババコンガは足元にある、鬼人薬グレートの入ったビンを手に取り、
蓋を開け。
ーーーーーゴクリーーーーー
飲んだ。
「飲んじゃった??????」
そして、鬼の如き力を手に入れた珍獣は、ニヤリと笑って。
鬼の如き力を与えてしまった、ハンター達は??????
「「「ギャヤアアアアアアアアア!!」」」
この世の物とは思えない程の断末魔をあげていた。
クエスト 「珍獣の中の珍獣」
クエスト失敗。
報酬金、報酬、0。
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